また常識を覆す!大谷翔平のメジャー通算100盗塁に珍記録…ド軍DHの過去27年間の合計盗塁数14に1年で並ぶ
ドジャースの大谷翔平(29)が1日(日本時間2日)、本拠地でのロッキーズ戦で通算100盗塁をマークした。3回一死から四球で歩き、二盗に成功したもの。これで今季14個目の盗塁となり、イチローの509盗塁、松井稼頭央の102盗塁に次いで日本人メジャーリーガー3人目の通算100盗塁を達成した。大谷はメジャー通算185本塁打もマークしており、100本塁打以上&100盗塁はイチローの117本塁打&509盗塁に並ぶ日本人選手2人目の記録となった。また米SBネイションは、面白い記録に目をつけた。DHの14盗塁は、ドジャースでは1997年から2023年までのレギュラーシーズンの594試合でDHとして出場した選手の盗塁数を合計した数と同数だという。
今季の盗塁初失敗も記録したがスキルは進化
またひとつ大谷が偉大なるマイルストーンを追加した。
メジャー通算100盗塁の記録だ。その記念すべき盗塁は3回。一死から四球で出塁すると、続くフリーマンの初球にスタートを切り、二塁へ滑り込んだ。完全にキャル・クワントリルの投球フォームを盗んでいた。チームとしてクセを分析していた可能性が高い。余裕のタイミングでの盗塁成功。
5月16日(日本時間17日)のレッズ戦で牽制球が左足のハムストリングに当たり、全力疾走と、盗塁の禁止令がロバーツ監督から出されていたが、解除され、いきなり全快を足でアピールした。大谷はさらに三塁を狙っていたが、今度は釣りだされる形でニ、三塁間に挟まれてタッチアウトとなった。
記録は盗塁死だが、これは今季初。2021年に記録した26盗塁が、大谷のシーズンでの過去最多盗塁で、今年はそれを上回るペースで走っているが、この年は盗塁死が10個あり、これはそのシーズンのメジャーワーストだった。昨季は20盗塁を決めて失敗は6個。大谷の盗塁スキルは確実に進歩している。
米サイトのドジャースネーションによると、試合前に会見に応じたロバーツ監督は、大谷の左足ハムストリングの回復について「フィジカルは必要な状態に近づいている」と語ったという。
「彼は細かく調整されたマシンだ。スポーツカーは、すべてのシリンダーに点火していないと走らないとされる」
ロバーツ監督は、大谷を精密なスポーツカーに例え、その整備が完成に近づきつつあることを伝え、盗塁禁止を解除した理由を説明した。
牽制球が足に当たって以来、大谷は15試合で60打数15安打、打率.250と打撃の調子は下降線だった。怪我の影響が心配されていたが、この日は、7回の第4打席に2試合ぶりのヒットとなるセンター前ヒットをマーク。一死からスミスのセンターへの大飛球でタッチアップで二塁へ進むなど果敢な走塁を披露している。
CBSスポーツやMLB公式サイトなどは、イチローに次ぐ日本人メジャーリーガーとして2人目となる100本塁打以上&100盗塁以上の記録に注目して報じたが、米SBネイションは、あるドジャースの記録をクローズアップした。
大谷の今季の盗塁は14個目。実は、ドジャースのDHでの14盗塁は、1997年から2023年までのレギュラーシーズンのDHの594試合での盗塁数をすべて合わせた数と同数だという。DH起用される選手は守りに不安がある選手が少なくない。昨年9月に右肘にメスを入れた関係でDHでしか出場のできない大谷は、DH=走れない選手というメジャーの常識さえ覆している。