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喫煙&飲酒でパリ五輪代表を辞退した宮田笙子の問題に関する行き過ぎた取材に協会が警告(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
喫煙&飲酒でパリ五輪代表を辞退した宮田笙子の問題に関する行き過ぎた取材に協会が警告(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

「了承ない取材が続いている」日本体操協会が一部マスコミのパリ五輪辞退の宮田笙子問題に関する“迷惑行為”に“警告”…SNS上では協会の対応を批判する声も

 日本体操協会は22日に公式サイトを更新し、同協会の行動規範に違反する喫煙と飲酒を認めた宮田笙子(19、順天堂大)がキャプテンを務めるパリ五輪女子代表を辞退した問題で一部メディアによる過剰取材の自粛を求める声明を掲載した。協会は「了承ない取材行為が続いている」と指摘し、今後、迷惑行為と認められた場合には「各所と共に連携して対応する所存です」と、法的措置を示唆して警告した。SNS上ではそういうメディアに対してだけでなく協会への批判が寄せられる異常事態となっている。

「『迷惑行為』となりました際には各所と共に連携して対応」

喫煙と飲酒が発覚した19歳の宮田のパリ五輪代表辞退を巡る問題が波紋を広げている中で、日本体操協会が公式サイトを更新して、一部メディアの“暴走”取材に対して自粛を求める声明を発表した。
 同サイト内のニュース・トピックス欄に、「報道関係者の皆さまへ(お願い)」と題した声明を掲載。まず、その冒頭で、同協会が緊急記者会見を実施し、宮田の辞退を発表した19日を境に、次のような事象が起きていると明かした。
「7月19日の記者会見内容に伴い、関係機関および関係者関連場所への了承ない取材行為が続いていると日本体操協会に報告が入っております」(原文ママ、以下同じ)
 おそらくは記者会見に同席せず、まだ生の声のない宮田本人だけでなく、その家族や親族、知人、出身校の関係者などへの過剰な取材が行われているのだろう。
 声明は、対象者の了承のない取材を「迷惑行為」と位置づけ、実質的な“警告”を発した。
「『迷惑行為』にならないように関係機関への取材および了承が得られない場合の取材等はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。なお、『迷惑行為』となりました際には各所と共に連携して対応する所存です。パリにてオリンピックに向けて選手たちが集中して臨めますよう、何卒ご協力をお願い申し上げます」
 「連携して対応」という表現で法的措置をとる可能性があることも示唆した。
 開幕を直前に控えたパリ五輪に臨む女子代表のエースで、キャプテンも務めていた宮田の代表辞退の問題は、発表された直後から大きな波紋を呼んだ。
「未成年の禁止行為である喫煙、飲酒をしたのだから辞退は当然」
「たかがタバコでそこまでやる必要があるのか」などの賛否が飛び交い、所属する順天堂大が公式サイト上で、宮田の行為を謝罪した上で「本人の真摯な反省を前提に十分な教育指導をした上で、オリンピックに出場することもあり得ると考えておりました」と声明を発表。日本協会の決定に疑義を呈すると、再びSNS上における論争は過熱した。
 宮田自身が記者会見に同席せずまだその肉声がないという事態も手伝って、一部メディアが、なんとか真相を突き止めようと“暴走”しているのか。内部通報によって発覚したという経緯があり「誰が通報したのか?」との“通報者”を探すような取材も行われているのかもしれない。

 

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