パリ五輪でNBA入りの可能性を示した日本代表プレーヤーは誰?
パリ五輪の男子バスケットボールの日本代表は3戦全敗で1次リーグ敗退に終わったが、銀メダルを獲得したフランスをあと1歩まで追い詰めるなど国際舞台で存在感を示した。米スポーツ専門局「ESPN」は、パリ五輪でNBA入りの可能性を示した米国以外の海外選手を7人ピックアップした。日本から選ばれたのは?
スリーポイントシュートが評価される
パリ五輪の男子バスケットボールは、地元のフランスとレブロン・ジェームズやステファン・カリーなどのNBAスターを揃えてドリームチームを結成した米国との決勝となり、接戦の末、米国が5連覇を達成した。不戦勝以外の五輪52年ぶりの1勝が期待された日本は、ドイツ、フランス、ブラジルと1次リーグで対戦して3戦全敗となった。しかし、フランス戦では残り10秒までリード。河村勇輝が不可解な反則を取られ「4点プレー」となり大金星を逃したが、国際舞台で存在感は示した。そして個々の選手にも熱い視線が送られた。
今大会ではNBAでプレーしているビッグスターが母国代表で活躍するケースも目立ち、今季のNBAで3度目のMVPを獲得していたナゲッツの二コラ・ヨキッチが「トリプルダブル」を連発して、セルビアの銅メダルに貢献。日本を苦しめたスパーズのビクター・ウェンバンヤマは、フランスを銀メダルに導いた。パリ五輪ではスカウトやエージェントが、NBA入りが期待できる海外選手にも目を光らせ、アピールに成功した選手も少なくなかった。
そのパリ五輪を振り返って、米「ESPN」が、「NBAロースターに名を連ねる可能性がある傑出した国際選手」との見出しを取り、6週間後に控えたNBAキャンプを前に、キャンプの招待選手、あるいはロースター入りの可能性がある7人の海外選手をピックアップした。日本代表からは、米国出身の帰化選手で、現在Bリーグのサンロッカーズ渋谷でプレーしているオールラウンダーのジョシュ・ホーキンソンが1人だけ選ばれた。
NBAのセルティックスでプレー経験のあるフランスのゲルション・ヤブセレ、2020ー2021年シーズンまでロケッツなど4チームでプレーしていたブラジルのブルーノ・カボクロに次ぐ3番目に名前があがった。
同記事は、「(身長)2m8のホーキンソンは、パリ五輪に出場したビッグマンのなかでも最高のペリメーターシューターで、フランス戦とブラジル戦で12本中9本のスリーポイントシュートを決めた」とペリメーターエリア(スリーポイントラインとペイントエリアの間)からのシュートの正確性を絶賛した。
ホーキンソンは、八村塁が故障で離脱したブラジル戦では、5連続のスリーポイントシュートを決めるなど、チーム最多の26得点をマークした。
さらに同記事は、「ホーキンソンは平均9.7リバウンドを記録し、これはウェンバンヤマと並び、ヨキッチの大会最多の10.7リバウンドに次ぐ数字だ。29歳の彼の平均得点は18.3点で、これはパリ五輪で8番目の記録」と紹介した。