「泣きそうになった」「驚くほど素晴らしい」大谷翔平の「51-51」をベッツ、ロハス、Tヘルナンデスらド軍の“頼もしき仲間達”はどう祝福したか?
ドジャースの大谷翔平(30)が19日(日本時間20日)、敵地でのマーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場、前人未到の「50‐50」を達成して一気に「51―51」まで記録を伸ばした。大谷は1、2回に盗塁を決めて「48-51」とすると、6回に49号、そして7回二死三塁から記念すべき50号をライトスタンドに叩き込んで歴史的偉業を達成。9回には3打席連続の51号2ランもマーク。6打数6安打10打点2盗塁の大爆発で、チームも20―4で勝利し12年連続のプレーオフ進出を決めた。試合後、デーブ・ロバーツ監督(52)やチームメイトから祝福の声が相次いだ。
「4本塁打を打てたかもしれなかった」
ロサンゼルスタイムズ紙によるとその瞬間は東部時間午後6時55分に訪れた。
7回二死三塁。大谷は、1、2回に盗塁を決め、6回に49号を放ち「49―51」と偉大なる記録に王手をかけていた。カウント1-2からマイケル・バウマンが外角低めに投じた4球目のナックルカーブ。逆方向に打ち上げた大飛球はレフトスタンドで跳ね返ってブルペンに落ちた。大谷は珍しくドジャースベンチに向かって吠えた。
フィールド上でのフラッシュインタビューでは大谷らしく「今日勝ってよかった」という言葉から始め「(50‐50を)早く決めたいなというのがあったので今日決められて一生忘れられない日になるのかなと思います」と喜びをコメントに変えた。
ロサンゼルスタイムズ紙は「超人。別世界。信じられない。唯一無二。これらはすべて彼の二刀流、2つの大陸にまたがる活躍、2度のMVPを勝ち取ったキャリアを通じ、他の誰とも違うユニコーン選手である大谷の描写で使われてきたものだった」と大谷の「50-50」について書き出し「彼はこのスポーツの1世紀半の歴史でかつて見られたことのないような1試合でのパフォーマンスでそれを達成した」と表現した。
同紙はベンチ前で出迎えて抱擁したデーブ・ロバーツ監督と「ほとんど全員が畏敬の念に包まれた表情を見せていた」というチームメイトの声を紹介している。
ロバーツ監督は「この試合は長時間に及んだ。そして彼はかつてなかった何かをやり遂げた。彼は唯一無二だ」と称え、「50―50」の偉業が大観衆で埋まると見込まれた本拠地のドジャー・スタジアムで実現できなかったことを悔やんだ。
「ロサンゼルスでは多くのファンたちがいただろう。彼がロサンゼルスで達成せず残念だ。しかし、彼の目が集中していたことがわかる。彼は今夜これを達成したかったんだ」
三塁手のマックス・マンシーは、こう賞賛した。
「あの状況で歴史を作る寸前にいることはわかっていた。投球がストライクゾーンにやってきて、彼は大きく振り過ぎないようにしてライナーを左中間に飛ばした。信じられないほど素晴らしい」
内野手のミゲル・ロハスは「正直に言って、ほとんど泣きそうだった。毎日、舞台裏で起きてきたことを目にしてきたから感情が多くあふれ出した」と感動。
ネクストサークルで、この瞬間を目撃したムーキー・ベッツは「彼はとても気分がよく、格好よく感じていると思う。これを今日やれるだろう、とわかっていたと思う。彼は4本塁打を打てたかもしれなかった。何と言っていいかわからない」と語った。