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エンゼルス時代の大谷はマリナーズ戦では必ずイチロー氏に挨拶に出向いていた(写真は2018年・アフロ)
エンゼルス時代の大谷はマリナーズ戦では必ずイチロー氏に挨拶に出向いていた(写真は2018年・アフロ)

大谷翔平がイチロー氏を超えられなかった“ある”記録…マ軍メディアが指摘

 ドジャースの大谷翔平(30)が歴史的なシーズンを終えた。史上初の「50―50(54―59)」を更新。54本塁打、130打点で2冠王を獲得した。両リーグの本塁打王は史上4人目。わずか4厘届かなかったが打率は.310で2位につけた。59盗塁の2位で、ほぼ打撃タイトルの総なめ状態だが、スポーツイラストレイテッド誌のマリナーズページは、大谷に日本人選手のシーズン最多盗塁記録を抜かれた同チームの“レジェンド”イチロー氏(50)の“ある記録”を引き合いに出して「すべてを破ることはできなかった」と指摘した。

 イチロー氏が39回で大谷が36回

「歴史的シーズン」――。
 10年7億ドル(約1008億円)でドジャースに移籍した大谷の2024年は、前人未到の「50―50(54―59)」達成をハイライトに記録ずくめのシーズンだった。54本塁打、130打点の2冠だけでなく、得点、出塁率、長打率、OPS、長打数、塁打数もリーグトップ。最終戦まで可能性を残した打率部門は、わずか4厘差でパドレスのルイス・アラエスに逃げ切られたが、メジャーでのキャリアハイの数字で2位となり、盗塁59個もレッズのエリー・デラクルーズの67個に次ぐ2位だ。
 偉大なるイチロー氏の記録も抜いた。
 9月25日のパドレス戦で56個目の盗塁を決め、イチロー氏がマリナーズ時代の2001年にマークした日本人選手のシーズン最多盗塁記録に並び、シーズン残り3試合だった27日のロッキーズ戦で57個目の盗塁を刻み、その記録を更新した。
 その中で、スポーツイラストレイテッド誌のマリナーズページが「ドジャースのスターの大谷は2024年に破られるべき、ほぼすべての記録を破ったが、どうやらそのすべてを破ることはできなかったようだ」として“レジェンド”のイチロー氏の保持する“ある記録”を破れなかったことを指摘した。
 それは1シーズンの連続盗塁成功記録だ。
 同メディアはMLB公式サイトのサラ・ラング記者のX投稿を引用。
「大谷はシーズン59盗塁というとんでもない数字を出したが、1シーズンの連続盗塁成功記録にはわずかに届かなかった」として記録を紹介した。
 1989年のビンス・コールマンの44回がトップで、次が2006年のイチロー氏の39回。3位が、1975年のデイビー・ロペスの38回で、大谷が今季作った36回は4番目の記録になるという。5位は2001年のジミー・ロリンズの35回。
 同メディアは、「大谷は、この点ではイチローに匹敵することはできなかったが、イチローの56個を抜き日本選手のシーズン最多盗塁記録を更新した」と伝えた。
 そして「大谷は長い間イチローの崇拝者だったので、このように2人が比較される存在となっているのを見ることは確かに詩的だ」と続けた。
 同記事はマリナーズ、ヤンキース、マーリンズの3チームで、19シーズンプレーしたイチロー氏が積み重ねた栄光の成績や記録の数々を紹介した。
 メジャー通算3089安打、生涯打率.311、509盗塁をマークし、2001年には新人王&MVPを獲得し、首位打者を2度、ゴールドグラブ賞10度、オールスター出場10回、シルバースラッガー賞3度などのタイトル歴を記し、44歳まで135試合以上の出場を続けたことを付け加えている。

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