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MVPトリオの1人であるベッツ(左)が大谷翔平の2024年を語る(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
MVPトリオの1人であるベッツ(左)が大谷翔平の2024年を語る(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「どれだけ懸命に努力してもショウヘイより素晴らしくはなれない」ベッツが歴史的シーズンを送った大谷翔平を語る

 ドジャースのムーキー・ベッツ(31)が米ABCテレビの人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」に出演して、移籍1年目に前人未到の「50―50(54―59)」を成し遂げ本塁打&打点の2冠を獲得した“盟友”の大谷翔平(30)を絶賛した。開幕当初「1番」を任されていたベッツは、大谷とMVPを争う大活躍を見せていたが、6月に死球を受けて骨折し約2か月間、戦線離脱。代わって「2番」から「1番」に打順変更された大谷が歴史的シーズンを送ることになった。

スピード?「勝ち目はない」

 

 メジャー最強と呼んでいい「1、2番コンビ」を大谷と組んでいるベッツが“完敗”を宣言した。米ABCテレビの人気トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」に出演したベッツは、番組ホストのジミー・キンメル氏に「もしかしたら偉大なドジャースの選手、最高のドジャース選手になれるかもしれないと思っていたところに(FAで)大谷がやってきた。今年は屈辱的な経験だったのですか?」と質問されて、笑顔でこう返した。
「『そうだ』と言うだろう。なぜなら、私は人生を通じて懸命に取り組んで、最高の選手になりたいと思っているからだ。しかし、どれだけ懸命に努力しようとも、彼よりも素晴らしい選手にはなれそうにはない」
 1人のプレーヤーとして7億ドル(約1004億円)の男に白旗を上げたのだ。
 さらにキンメル氏が、「あなたは30-30の達成者。彼は54-59ですが、あなたよりも速いのですか?」と質問すると「勝ち目はない」と即答。
「1対1で競いあっても?」と問われると「彼は私に勝つだろう。彼はほとんどの選手に勝つだろう」と、59盗塁の大谷のスピードが間違いなくメジャートップクラスであることを断言した。
 ベッツはレッドソックス時代の2018年に打率.346で首位打者を獲得してMVPを受賞。その年に32本塁打、30盗塁の「30-30」を成し遂げている。
 2020年2月に2対3トレードでドジャースに移籍し、12年総額3億6500万ドル(約526億円)で契約延長した。その年の年俸を合わせるとマイク・トラウトの契約を超えるメジャー最年長契約だった。ドジャースで4年プレーして確固たる地位を確立。今季は、ショートにコンバートされ「1番」打者として大谷とMVP争いをする活躍を見せていたが、6月16日のロイヤルズ戦で死球を受けて左手を骨折、約2か月間の戦線離脱を余儀なくされた。ベッツに代わって「2番」から「1番」に打順の上がった大谷が、メジャー史上初となる「50―50(54―59)」を成し遂げ、54本塁打、59打点で2冠王を獲得。さらに打率部門でも12試合連続ヒットで、その間の打率が5割を超える猛追を見せて12年ぶりの3冠王の可能性を残した。最終戦まで逆転の可能性はあったが、首位打者のルイス・アラエス(パドレス)に4厘届かなかった。大谷は得点、出塁率、長打率、OPS、長打数、塁打数もリーグトップ。
 ベッツは、8月12日のブリュワーズ戦から復帰したが、デーブ・ロバーツ監督は「2番・ライト」で起用した。今季のベッツの成績は119試合、打率.289、19本塁打、75打点、16盗塁だった。

 

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