約33億円の移籍金が必要となるフライブルグの堂安律に有名クラブへの移籍説が浮上…「力強いパフォーマンスを評価」
独ブンデスリーガ1部のフライブルクで、開幕8試合で4ゴールと絶好調の日本代表MF堂安律(26)が、来年1月の移籍市場でステップアップする可能性が浮上した。移籍情報に精通する『Sky Sport』のフロリアン・プレッテンベルク記者が、29日(日本時間30日)に自身のX(旧ツイッター)へ「堂安律の力強いパフォーマンスが、いくつかの有名クラブの注目を集めている」と投稿した。具体的なクラブ名には言及していないが、フライブルク側は2000万ユーロ(約33億2700万円)の違約金を設定しているという。
欧州移籍情報に精通する記者がポスト
絶好調の堂安が、移籍市場の人気銘柄に急浮上した。
来年1月に幕を開ける冬の移籍市場における動きに関して、ヨーロッパのさまざまなクラブの移籍情報に精通する『Sky sport』のプレッテンベルク記者が自身のXへ堂安に関する最新情報を投稿した。
英語による投稿には、独ブンデスリーガ1部のフライブルクで、開幕から8試合で4ゴール1アシストをマークしている堂安の今後の動きが、具体的なクラブ名には言及しない形で綴られていた。投稿を和訳すると次のようになる。
「堂安律の力強いパフォーマンスが、いくつかの有名クラブの注目を集めている。有力なオファーとなれば、この冬の移籍が選択肢から外れることはない。遅くとも来年の夏の移籍市場までには、堂安が次のステップへと進む準備が整うだろう。この26歳のウインガーには、すでにいくつかの問い合わせが寄せられている」
ガンバ大阪からオランダ・エールディヴィジのフローニンゲン、同国の名門PSVをへて2020年9月に独ブンデスリーガ1部のアルミニア・ビーレフェルトへ期限付き移籍した堂安は、復帰したPSVで1年間プレーした後の2022年7月にフライブルクへ完全移籍。開幕前に26歳になった今シーズンで3年目を迎えている。
堂安はフライブルクと2027年6月末まで契約を結んでいる。移籍に伴って発生する違約金について、プレッテンベルク記者はさらにこう言及した。
「フライブルクは違約金として約2000万ユーロ(約33億2700万円)を設定しているが、より現実的な違約金は約1500万ユーロ(約24億9500万円)と見積もられている。堂安のフライブルクの契約は2027年6月末までとなっている」
開幕からリーグ戦の全試合で、フライブルクが主戦システムとする[4-2-3-1]の右サイドハーフで先発している堂安への評価は、敵地レッドブル・アレーナに乗り込んだ26日のライプチヒとの第8節でさらに高まった。
両チームともに無得点で迎えた前半15分に、左サイドからあげられたクロスにファーで反応。クリアを試みた相手DFが足を投げ出してくる状況にもまったく怯まず、頭から飛び込んで今シーズン4ゴール目を叩き込んだ。
試合そのものは、無敗で2位につける強敵ライプチヒに1-3と逆転負けを喫した。それでもハンガリー代表に名を連ねるライプチヒの守護神、ペーテル・グラーチ(34)が継続中だった無失点記録を、ブンデスリーガ1部で歴代7位となる510分で終わらせた勇気あふれるヘディングシュートは強烈なインパクトを残した。
ドイツのサッカー専門誌『kicker』は、最高で1点、最低では6点がつけられる選手採点で堂安に「2」をつけている。これはライプチヒの3点目を決めたベルギー代表FWロイス・オペンダ(24)、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに輝いたオランダ代表DFルシャレル・ヘールトロイダ(24)と同じ点数だった。