それホント?「大谷翔平の6億8000万円を更新した」NBA“レジェンド”ピッペンが台湾の超高層ビルで展示が始まった「50‐50」記念球の史上最高額に異議…その真偽は?
ドジャースの大谷翔平(30)がメジャー史上初の「50‐50」を成し遂げたホームランボールの展示が13日から台湾・台北で最も高層のビル「台北101」の展望台で始まった。このボールはオークションで台湾企業が史上最高額となる439万2000ドル(約6億8000万円)で落札したものだが、NBAのシカゴ・ブルズなどで活躍したレジェンドのスコッティ・ピッペン(59)が1991年の伝説のNBAファイナルの試合球が大谷の史上最高額を更新したと自らのインスタグラムで伝えた。果たしてその真偽は?
地上509.2m、101階建てのビルで始まった記念球の展示
大谷の「50‐50」の記念ボールの展示が台湾で一番高いビル「台北101」で始まった。地上509.2m、地上101階建てのこのビルは、2007年にドバイの「ブルジュ・ハリファ」に抜かれるまで世界で最も高い建築物で今でも台湾の観光名所。その89階の展望台の一角に、ガラスケースに入れられた記念ボールが4人のセキュリティに守られて展示された。
地元台湾の野球選手の育成を目的とした「夢想高飛(夢は高く飛ぶ)」展の目玉で、ボールだけでなく、ジャージ、帽子、サイン、加えて台湾が生んだメジャーリーガー王建民のサインボールも併せて展示されている。600台湾ドル(約2800円)の展望台チケットがあれば、誰でも鑑賞することができ、台湾の観光PRの目的もあり、初日から多くのファンがつめかけ日本人観光客の姿も見られた。
台湾メディア「フォーカス台湾」によると、この日の式典で、台北101の会長は「大谷選手の諦めない精神を次の世代に伝え、台湾の野球愛を世界にアピールしたい」と語ったという。
大谷は9月19日の敵地マイアミでのマーリンズ戦で49号、50号、51号と1試合に3発をかっとばした。同日に50、51盗塁を決めており、7回に左中間に放った50号2ランが記念すべき「50‐50」ボールとなり、ラッキーにもレフトスタンドの争奪戦に勝った男性は、ドジャースの返還の求めに応じずにオークションにかけた。
記念ボールは台湾の投資会社「UC Capital」が、野球界どころかスポーツ界すべてを含めて史上最高額となる439万2000ドル(約6億8000万円)で落札した。この投資会社のオフィスが、この台北101の中にあり、しかも台北101も約30万ドル(約4600万円)の資金援助をしたという関係にあり、今回、このビルの展望台に展示されることになった。展示は来年の3月2日まで行われる。
だが、この記念ボールの展示スタートのタイミングに合わせて、その史上最高額に異議を唱える人物が現れた。シカゴ・ブルズなどで活躍して、その背番号「33」が永久欠番となっているNBAのレジェンドのピッペンが自らのインスタに「@Game5Ballが、大谷翔平の50/50ボールを超えて史上最も価値のある$BALLとしての記録を更新しました! このプロジェクトはスポーツを革新するでしょう。(このプロジェクトの)ビジョンとフォーカスによりこれは最高のコレクターズアイテムになりましたが、まだ始まったばかりです。(これからもっと)コミュニティに呼びかけます!」と投稿したのだ。※()内は原文にはない補足。