あわや乱闘騒ぎの皇治の最終目標はメイウェザー戦…体重差約19キロのジジ戦でインパクトを残せるか、それとも茶番劇で終わるか
皇治のセコンドにつくため、力量を確かめに来ていたプロボクシングの元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン氏(41)が、「ほぼ素人。パンチが大振りで粗いので、中が打つカウンターは当たりそう。でもこうやってコメントするのが馬鹿らしい(くらいのレベル)」と評するほどだった。
これまで2020年の大晦日に総合の”レジェンド”五味隆典(43)とスランディングバウトを戦い、この8月には亀田興毅氏の興行で、4回戦ボーイのヒロキング(29、本名・福重浩輝、KWORLD3)ともエキシビションでボクシングマッチを経験するなど、専属トレーナーを招き、ボクシングスキルを磨いてきた皇治が、そのスピードとフットワークを駆使して、ヒット&アウェーを徹底すれば、巨漢のジジを翻弄するだろう。格闘経験もなくスタミナも持たない。だが、パワーだけはあり、この体重差で、ただでさえ、パンチ力がなく同階級の相手でさえKOできない皇治に倒せるかどうかは疑問だ。
皇治も、そこは理解していて「同じ体重の相手を一切、倒さないオレが、体重の上(の相手)を倒す。それがおもろいでしょう」と言う。
2年前の五味とのボクシングマッチでも、13キロの体重差のハンディを背負ったが、この時もグルーブハンデがなく判定にもつれこんでいた。
そして公開練習でジジが披露していたヘッドバットも要注意だ。
しかし、ヒロキングとのエキシビションマッチでバッティング攻撃を浴びていた皇治は「何してんねんっていうくらい効かへんかった」と、相手にしない。
皇治は、その先に壮大な構想があることを明かした。
「最終目標はマルコメ(メイウェザー)やから。仲間がボコられたら、大将が出てこなあかんでしょう」
なんと、ジジをKOすることで、朝倉未来と対戦する“大将“のメイウェザーを引っ張り出そうというのだ。メイウェザーは、日本が気に入っており、今後もエキシビションを続けていく意向を示しているため、皇治が10億円とも、20億円とも言われるをファイトマネーを捻出することができれば不可能ではない。
しかも、榊原CEO曰く、ジジは、SNSに100万人のフォロワーを持つ全米では人気のキャラで「皇治がインパクトを残せば一気に世界的知名度を勝ち取る可能性がある」という。
「金?、オレも日本のマネー(金の亡者)やからな。RIZINさんに頼みますわあ。笑。ローンでええでしょう。マルコメローン。笑。京セラドームでやるのが前々からの夢やからね」
メイウェザー戦が実現すれば、京セラドーム大阪を舞台にしたいという。
「日本で一番記者会見強いのはオレやと思い知らせてやりますよ。笑」
すでに口だけはメイウェザー級であることは間違いない。
大阪で絶大な人気を誇る皇治でも、さすがに10億円を超えるファイトマネーの捻出は厳しいだろうが、まずは、その前にジジを血祭りにあげねば話にならない。
「マルコメの金魚のふんは、何を考えているかわからん。全部がフェイクの可能性もあるけど1ラウドから打ち合いますよ。オレの打たれ強さは世界に誇れるから。武ぽん(武尊)や天心(那須川)のためには頑張りますよ。あいつら必至こいてオレを倒せなかったんやから。ここで倒れたらあいつらの顔が立たない」
皇治は、かつて拳を交えた2人のビッグネームの名前を引き合いに出して、最後に神妙な表情を浮かべた。
「久しぶりにギラギラしてきた。最近さぼっていたので楽しみです」
メイウェザーvs朝倉戦にふさわしいセミファイナルとなるか、それともファンの批判を受ける茶番劇となるか。注目の一戦でもある。