横浜DeNAの三浦監督と阪神の矢野監督がCS前日会見で抱負を語った(写真・黒田史夫)
横浜DeNAの三浦監督と阪神の矢野監督がCS前日会見で抱負を語った(写真・黒田史夫)

どうなるセのCS?!阪神の8年ぶり“下克上“はあるのか?

「どんなエース投手でも立ち上がりと勝利権利のかかる5回だけは簡単ではない」が、”名将”故・野村克也氏が説いたセオリーである。
 2人の立ち上がりが勝敗を左右するが、逆の面から見れば、中野、桑原のトップバッターの出塁の有無がポイントになる。
 第1戦はロースコアのゲームになるだろう。矢野監督は「接戦でどれだけおもしくできるかがが大事」と言う。
 横浜DeNAが青柳攻略にCSでもレギュラーシーズンと同じく宮崎を先発から外し、左打者を並べるのかどうかという点にも注目が集まる。
 これらを総合して橋本氏は、ファーストステージを勝ち抜けるのは「阪神だ」と予想する。
「短期決戦でレギュラーシーズンのデータはあまり参考にならない。それよりも個々のコンディションが重要で、巨人時代に色々と試したが、これと言った答えはなく、運としか言いようがない。ただCSでは、打線がバンバン打って爆発することはそう期待できずロースコアになるケースが多く、投手力のあるチームが有利だ。打線を見れば横浜DeNAが圧倒的に上だが、実は、CSでは、細かいつなぎの野球ができるチームにアドバンテージがある。阪神の方が機動力は使えるが、そこはベンチの采配に委ねられるし、また横浜DeNAもミスが目立ち、両チーム共に発展途上で互角。投手力も、ブルペンを見ると阪神は、岩崎が不安だが、ケラー、浜地、湯浅と揃い、横浜DeNAも入江、エスコバー、伊勢、山崎と盤石。ただ先発は、横浜DeNAで安定しているのは今永、大貫の2枚で、阪神は青柳、西勇、伊藤と3枚あり、若干阪神が上だと見るが…。いずれにしろミスをした方が負けだ」
 今季限りの退任が決まっている矢野監督にとって、CSでの敗退がイコール、自身の最終戦となる。
 矢野監督は、自らに言い聞かせるようにこんな話をした。
「今から特別変えられることは多くない。自分達がどんな戦いをするかが大事。自分たちの長所、どういう野球をするかを選手も理解している。苦しい試合になるが、どれだけ楽しめるかがポイント。僕たちがやってきた野球ができるかどうか」
 もし阪神が“下剋上”に成功して日本シリーズ進出を果たせば、和田豊氏が指揮を執り、2位から広島、巨人をCSで撃破した2014年以来となる。
(文責・RONSPO編集部)

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