どうなる?!ジュビロ磐田の次期監督問題…”ゴン”中山雅史氏はこのタイミングで監督就任すべきではないのか?
残り9試合となったJ1戦線で再び最下位に転落したジュビロ磐田が、残留へ向けて正念場を迎えている。成績不振を理由に就任1年目の伊藤彰監督(49)を14日に解任。名古屋グランパスとの次節が19日に迫る中で次期監督候補として過去に3度指揮を執った鈴木政一クラブアドバイザー(67)、“レジェンド”中山雅史氏(54)らの名前が浮上している。
残り9試合で伊藤監督の電撃解任の大ナタ
指揮を執って1年目の伊藤監督だけでなく、指揮官を招へいした強化責任者、鈴木秀人トップチームマネジメント部長(47)も解任。残り9試合になって大ナタを振るった磐田だが、一夜明けた15日に具体的な動きは見られなかった。
一部メディアは、伊藤監督の解任とともに、後任として昨シーズンまで磐田の指揮を執った、鈴木クラブアドバイザーの再登板が有力視されていると報じた。
鈴木氏は磐田を昨シーズンのJ2優勝と3年ぶりのJ1復帰へ導き、勇退する形でクラブアドバイザーに就いた。火中の栗を拾えば、実に4度目の監督就任となる。
2ステージ制で行われた2002シーズンのファースト、セカンド両ステージを制覇。史上初の完全優勝を達成するなど、磐田の黄金時代に指揮を執った実績を持つ67歳の鈴木氏だが、昨シーズンの終盤には体調を崩して入院している。
戦列を離れたのは計6試合。服部年宏ヘッドコーチが監督代行を務めた試合には、J1昇格を決めた11月14日の水戸ホーリーホック戦も含まれている。残留をかけた正念場で再び指揮を執るには、体調面で不安があると言わざるをえない。
オフには鈴木氏だけでなく、磐田の黄金時代に主軸でプレーした服部ヘッドコーチも退任し、今シーズンからはJ3の福島ユナイテッド監督を務めている。そのなかで迎え入れられた伊藤監督は、いきなり大きなハンデを背負った。
22ゴールで昨シーズンのJ2得点王に輝いたFWルキアン(30)がアビスパ福岡へ移籍。1ゴールに終わった昨シーズン限りで退団し、横浜FCへ移籍したFW小川航基(25)は復活を果たし、18ゴールでJ2得点ランキングのトップを快走している。
もちろん磐田も補強に動いた。しかし、横浜FCから完全移籍で加入したFWジャーメイン良(27)は現時点で2ゴール。浦和レッズから期限付き移籍で加わった、日本代表経験のあるFW杉本健勇(29)にいたっては無得点が続いている。
得点力不足は7月以降でさらに顕著になり、敗れた6試合はすべて零封された。13日の浦和戦ではクラブワーストタイの6失点で惨敗。再び最下位へ転落した磐田は、伊藤監督の解任を決断せざるをえなかった。現時点で総得点23はリーグワースト4位タイ、総失点42は同ワーストと攻守両面で課題が山積している。