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横浜DeNAがスローガン通りの猛反撃で6連勝、本拠地17連勝で首位ヤクルトとのゲーム差がついに「4」になった
横浜DeNAがスローガン通りの猛反撃で6連勝、本拠地17連勝で首位ヤクルトとのゲーム差がついに「4」になった

なぜ横浜DeNAはハマスタで負けないのか…本拠地17連勝でついにヤクルトと4ゲーム差…史上最大の下克上の可能性は?

 

横浜DeNAが21日、横浜スタジアムで行われた広島戦に3-0で勝利して6連勝、本拠地での連勝記録を17に伸ばし、ついに首位ヤクルトとのゲーム差を「4」に縮めた。横浜DeNAは2回に先発投手、京山将弥のプロ1号が飛び出し、3回には4番の牧秀悟が球団新記録となる新人からの2年連続20号をマーク。投げては京山から伊勢大夢エドウィン・エスコバー山崎康晃とつないだ完封リレーで勝利した。来週26日からはヤクルトとの本拠地での直接対決3連戦が待つ。最大17.5ゲーム差からの史上最大の“下克上“が現実味を増してきた。

京山が“番長”も「ビックリ」のプロ初ホームラン

 これが乗っているチームの勢いなのだろう。

 広島の大道の立ち上がりに楠本の4号ソロで先制して迎えた2回二死。「9番・投手」京山がカウント2-1からの144キロのストレートを上から叩くと、角度よく上がった打球は、なんとカープファンが座るレフトスタンドの最前列に飛び込んだのだ。

「いつも一発いってやろうと狙っている」

 冗談か本気かわからないコメントを発した京山はポーカーフェイスでダイヤモンドを一周したが、横浜DeNAベンチは大騒ぎになった。ベンチ前に飛び出した同い年の牧が頭を抱えると「ビックリした」という三浦監督も「(投手も)打席で振ることが大事。完璧、ナイスバッティング!」と拍手。もちろんプロ初ホームランである。

 無死一塁のチャンスで柴田をフルカウントから走らせたが、伊藤光が見逃して三振ゲッツーで終わり、嫌な流れになりかけていたが、京山の一振りが、ぱっとスタジアムを明るくした。

 京山のビックリ箱は4番打者を刺激した。

「あれ(京山のホームラン)を見せられたので、野手は、なんかしないとまずいなと思った。本当に今日は京山様様です」

 続く3回二死から牧が3試合連続となる20号ソロをレフトスタンドへ叩き込んだ。横浜DeNAで新人から2年連続の20号クリアは過去に一人もいない快挙。球界全体を見ても、今や国会議員の石井浩郎が近鉄時代の1991年にやってのけて以来だ。

 ここ4試合中継ぎに回っていた京山は、7月3日のヤクルト戦以来となる今季7度目の先発マウンドで気迫にあふれていた。新型コロナの影響で、佐々岡監督以下、菊池、小園、野間らを欠くカープ打線を支配した。球威のあるストレートを軸に左打者にはカットボールを有効に使った。ピンチらしいピンチは5回に二死二、三塁で羽月を迎えた場面だけ。ボールが2つ先行したが「ミットをめがけて腕を振って投げた」と147キロのストレートを低めに投げきりレフトフライに打ち取る。次打者は秋山。意識してもおかしくなかったが、1人1人目の前の打者を打ち取るという集中力が勝った。そして7回一死一塁から矢野に死球を与えると、三浦監督は迷わず継投策に打って出た。

「伊勢、エスコバー、ヤス(山崎)がいるから京山を7回マウンドに行かせた。みんなでカバーしながらよくやってくれている」

 球数が100球に達する京山を7回に続投させたのも盤石のブルペン陣が控えているからこそ。代打に左の松山が告げられた後だったが、左腕のエスコバーではなく、伊勢から先にマウンドに上げた。

 三浦采配はぶれない。

 

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