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  • なぜ長期休養を発表した武尊は「(天心との再戦は)100%ないと断言したくない」と発言したのか…総合格闘技とボクシングに舞台を変えて永遠に続くライバル関係
天心との世紀の一戦から8日後に武尊が緊急会見。時折涙ぐみながら長期休養と格闘家として新たな挑戦の考えがあることを明かした
天心との世紀の一戦から8日後に武尊が緊急会見。時折涙ぐみながら長期休養と格闘家として新たな挑戦の考えがあることを明かした

なぜ長期休養を発表した武尊は「(天心との再戦は)100%ないと断言したくない」と発言したのか…総合格闘技とボクシングに舞台を変えて永遠に続くライバル関係

今後も天心の存在は武尊の心から離れない。

 機会があれば天心と2人で話したいか?と問われ「いやない。お互い引退してからじゃないか。天心選手は、これからもボクシングで活躍していくと思うし、同じ格闘界にいる間は、仲良くはできない」とキッパリと拒否した。

「天心選手がいなければこの年まで格闘技ができていない」というリスペクトの思いがあるからである。

 天心戦後には、試合映像を見ながら、「何がダメだったのか、何が弱かったのかを朝まで考えた」という。 「もう一度リベンジしたいと思った」という心情も隠さなかった。

 だが、天心はボクシングに転向、武尊がボクシング界へと追いかければ話は別だが、彼は総合の道へと歩み出し、2人の再戦の舞台は失われた。

「この試合をやるとき、この試合は1度だけ、2回やる必要はないと言っていた。だからこそ意味がある。天心選手もボクシングにいって階級もここから変わっていくと思う(階級が下がるからもう戦えないという意味)。100%気持ちが固まっているわけではないので(もう再戦はないと)断言はしたくないが、天心選手との直接的な戦いだけじゃない戦いもある。そういう意味での(天心との)戦いは一生続いていく」

 日本の格闘史に確かな爪痕を残し東京ドームを感動で包み込んだ2人は、今後、永遠のライバルとして、それぞれが違うステージで戦い続けることになる。

 なお海外で療養したいという武尊は、完全に接点を断つのではなく、「できるトレーニングはこれからもやっていくし、仕事とかもやりつつSNSも変わらずやっていこうと思っている」とも語った。

(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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