エンゼルスの守護神ら主力3選手の電撃トレード放出は大谷翔平の”契約延長資金”確保が狙い?!
オレンジカウンティレジスター紙も、ミナシアンGMの「(トレードは)状況の流れを良くしたと思う。将来に少しばかり可能性を広げてくれた」というコメントを交えて大谷の契約問題とこう結びつけた。
「ミナシアンGMは、大谷との契約の話し合いについての関与をほのめかさないが、このトレードを行った(理由の)1つは大谷との契約延長かもしれない。単に大谷の年俸を捻出するための金額を揃えるだけでなく、エンゼルスは、大谷がチームに残りたくなるように勝てるチームを作り上げる必要がある。ブレーブスは今シーズン残りの360万ドル(約4億8000万円)を含め、次の3年を通して各シーズンあたり年俸1600万ドル(約21億2000万円)のイグレシアスの残り契約すべてを快く引き継いだ。これは大谷、あるいは大谷、マイク・トラウト、アンソニー・レンドン以外の選手に対しての(年俸の)スペースを作る手助けとなるかもしれない」
大谷は、昨年2月に2年契約を結び今季の年俸は550万ドル(約7憶3000万円)だが、今オフに契約更改があり、来年オフにはフリーエージェントの資格を得る。大谷は今オフの契約更改で最低でも3500万ドル(約46億6000万円)以上の年俸を要求すると見られ、また単年契約ではなく、契約延長の複数年契約を結ぶとすれば、その年俸枠を確保することが必要だった。
MLB公式サイトも、「ブレーブスは、イグレシアスの約5100万ドル(約67億9600万円)の残り契約を引き継ぐ予定で、これは来シーズン後にフリーエージェントとなる予定の二刀流スター大谷に対して、エンゼルスに年俸総額で、いくらか柔軟性をもたらすことになる」という見方を示唆した。
今オフに再び大谷へのトレード打診が殺到する可能性はある。だが、エンゼルスが、大谷の来季の年俸を確保することができず放出に踏み切るという最悪の事態だけは、ひとまず回避されたと言えるのかもしれない。