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宿命のライバルであるメイウェザーとパッキャオが奇跡の再会
宿命のライバルであるメイウェザーとパッキャオが奇跡の再会

メイウェザー独演会にパッキャオ”乱入”で朝倉未来戦は”代理戦争”の様相…「オレにボコボコにされる」「朝倉の強いパンチに気をつけた方がいい」

 22日の公開練習では、「皆が倒せというならいつでも倒すが、試合数も少ないし3ラウンドに引き延ばしてショーを届けたい」と、あえて3ラウンドまで引き延ばすことを口にしていた。「それは3ラウンドで倒すという意味か?」と改めて聞くと、「もちろんだ。自分が3ラウンドで終わらせたいと思ったら3ラウンドで終わる」と豪語した。

「天心戦は、大晦日で早く帰国して新年のパーティーをしたかったから早く終わらせた。今回もセコンドがもう倒せというなら、そこで終わるかもしれない」

 4年前は、体重差のある那須川天心をわずか139秒でTKOに仕留めて、力の差を見せつけたが、早期決着の理由をそう明かして、今回の決着の付け方も「すべては自分の思うように試合が進む」と語った。またなぜか10オンスか、8オンスか正式決定していなかったグローブ問題については、「自分はグラント製のグローブを複数持ってきているので、それでやるならそれでやればいい。同じフィールドでやるというのが大切なことだが、ぶっちゃけ気にしてない」と言い、ボクシングの階級に応じた正式なオンス数と同じく10オンスのグローブを使用することを示唆した。

 また気になるファイトマネーについては、先日、英国のメディア「デイリー・メール」の単独インタビューに答え「9分、2000万ドル(約29億円)だ」と語り、世界を驚かせたが、この日、その発言は間違って受け取られていると否定した。

「エキシビションで稼ごうと思えば年間に2000万ドルは稼げると言う意味で話しただけ。金も大事だが、エキシビションを戦う理由は金だけじゃない」

 嘘か誠か、ザ・マネー(金の亡者)と呼ばれる男は生真面目にそう語った。

 メイウェザーの独演会の終了後にサプライズが用意されていた。榊原CEOの紹介で、2015年に世紀の一戦として拳を交えた宿命のライバルであるパッキャオが登場したのだ。  メイウェザーは表情を緩めハグをして再会を喜んだが、パッキャオが、「朝倉選手の応援に駆けつけた。彼はフィリピンの私のジムにまできて、ボクシングに対する技術を教わり、いろいろな質問をしに来てくれたので、彼をサポートしたい。明日はとても楽しいエキシビションになる。フロイドもコンディションがいいし衰えてもいない。明日は素晴らしいものが見られると思う」と発言すると、いきなり不機嫌モードに突入した。パッキャオが“参謀”として朝倉側についたことでライバル心に火がついたのである。

「マニーに教えを請うことはいいこと、たくさんの経験を持っている彼に高いレベルで教えてもらうのは大切なことだが、誰もオレには勝てない。本人が良くわかっていると思う。この部屋の人間の数じゃ足りない。世界中の人間を連れてこないと勝てない。マニーは最高のボクサーで、この先、殿堂入りするだろうが、マニーの言葉を信じて、がボコボコにされるなどと騙されてはいけない」

 この部屋の人間には、パッキャオも含まれている。世紀の一戦ではパッキャオが判定で敗れたが、試合後、肩の故障があったことを明かすなど、ベストな状態で戦えておらず、パッキャオは、ずっと再戦を訴えてきたという因縁がある。

 今度は、パッキャオが反撃した。

 

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