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宿命のライバルであるメイウェザーとパッキャオが奇跡の再会
宿命のライバルであるメイウェザーとパッキャオが奇跡の再会

メイウェザー独演会にパッキャオ”乱入”で朝倉未来戦は”代理戦争”の様相…「オレにボコボコにされる」「朝倉の強いパンチに気をつけた方がいい」

「私の方がまだ若い。いつも練習をしている。私は世界で唯一8階級制覇をしている王者。自慢ではなく、それをメイウェザーに覚えておいてもらいたい。本当のボクサーというのは思いやりと人を助けること。それが私のボクシング人生だ」

メイウェザーも黙っていない。

「オレは人の悪口を言うためにここにいるんじゃないが、オレがザベストだ。その現実を体現するためにここにいる。100年、300年(のボクシングの歴史)でベストは一人しかいない。それはオレだ」

 2人のプライドが交錯してバチバチと火花が散った。

 決して友好ムードとは言えず、両者はツーショットで写真撮影に応じたが握手はしなかった。欧米のファンの間では、今なおメイウエザーとパッキャオの再戦を望む声が強く、実際、エキシビションで両者の再戦構想を練るプロモーターもいる。

 パッキャオは、「エキシビションでもリアルファイトでも何の話もしていない」と、“再戦”の可能性について白紙だと強調したが、「朝倉はメイウェザーをいっぱい殴って欲しい」と語り、“代理戦争”の様相を呈してきた。

 メイウェザーが会見場を去った後に、その場に残ってメディアに対応したパッキャオは「2人を比べると朝倉には失うものがない。必死で戦うしパンチも強い。メイウェザーは気をつけたほうがいい」と、さらに挑発的な発言をした。

 マニラのジムでは、朝倉のパンチを打った際に体が流れる欠点の修正や、対メイウェザーに重要な基本的なステップワークに「オーバーフックやカウンターのテクニックを教えた」という。パッキャオは、朝倉が取るべき戦略について、こうも言及した。

「メイウェザーが次を考えられないように思い切りプレッシャーをかけること、勢いでいくことだよ」  朝倉は、1ラウンドから、被弾覚悟で前に出て、ロープやコーナーにつめていくアグレッシブなファイトを予告しているが、パッキャオもその作戦を支持した。

 さて最後に試合の予想であるが、プロボクシングのある元世界王者がこんな話をしていた。

「すべての映像を見たわけではないが、朝倉のボクシングレベルは、正直言ってパンチの強い4回戦程度。ボクシング初経験の4回戦ボーイが、あのメイウェザーに勝つことは、ほぼゼロ。ただ右フックは強い。あれをどう当てるか。レフェリングはわからないが、ボクシングでクリンチは認められている。MMAの組みのテクニックに近いホールドという反則スレスレのクリンチをうまく使い、一発当てられるかどうか。体重差は耐久性につながる可能性があるが、朝倉はパンチを打った後にバランスが崩れるのでボディなどを楽々ヒットされるだろう。3ラウンド立っていられれば、朝倉の“勝ち”と言っていいのでは」

 注目のゴングは、欧米へのPPV配信の時間帯を考慮して日本時間の午後2時前後となる予定だ。

(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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