中日・根尾の150キロ無失点の衝撃デビューにも賛否…”二刀流”への本格挑戦はありか、なしか?!
中日の根尾昂外野手(22)が21日、マツダスタジアムで行われた広島戦の1-10と点差が開いた8回にプロ初登板を果たして、その初球に150キロをマーク。坂倉将吾(23)にライト前ヒットは打たれたが後続を断ち1イニングを打者4人、15球で無失点に抑えた。根尾は、そのまま9回に打席にも立ち一塁ゴロに倒れたが“二刀流デビュー“となった。シーズンをトータルで考えた場合、この日のようにブルペンの浪費を避けたいケースで根尾の”二刀流”は有効な戦力となる。だが一方で外野からの遊撃再挑戦と、どっちつかずの状態での”二刀流”挑戦とその育成方法を疑問視する声も。甲子園の優勝投手だからこそできる根尾の”二刀流”は、ありなのか、なしなのか。ネットでは賛否が飛び交っている。
坂倉にヒット許すも圧巻の15球に球場は騒然
マツダスタジアムに「ピッチャー谷元に代わりまして根尾」というアナウンスが流れ、背番号「7」がベンチから駆け出してきてマウンドに上がると場内は騒然。カープファンからも大拍手が起きた。
1-10という大量の得点差で迎えた8回に根尾は6番手として起用された。 前日も5人の投手を注ぎこんでおり、明日のシリーズ第3戦を考慮するとベンチは無駄に投手を浪費したくない。スポーツ各紙の報道によると、立浪監督は「昨日も投手が多く投げて、最後一人足りなかった」と、起用理由を説明したという。ベンチスタートだった根尾は敗色濃厚となった4回に登板準備を告げられ6回からブルペンに向かい肩を作っていた。
プロ4年目にして初めて上がる1軍のマウンドで根尾はセンター方向を向いて手を広げて胸を張って大きく深呼吸した。
最初のバッターは5番の坂倉。その外角高めに投じた初球のストレートは150キロを表示した。セットポジションから力まず軽く投げたように見えるボールだったが、場内にどよめきが起きる。続く2球目も147キロのストレート。だが、やや外角から甘い高さに入り、坂倉はライト前に鋭い打球を弾き返した。
2人目は2018年のドラフト1位の同期のライバル小園。高校時代に対戦はない。走者を背負っても根尾の球威は衰えない。外角に外れた初球は149キロをマークした。4球目のほぼ真ん中の147キロのストレートをジャストミートされたが、ライトの岡林がその場でジャンプしてキャッチ。
3人目の磯村の初球には133キロのスライダーを投じてスタンドがまたどよめいた。この日、本塁打を打っている磯村は、2球目の147キロの真ん中低めのストレートをポーンと打ち上げてセンターフライ。4人目の売り出し中のルーキー中村にはファウルで粘られたがフルカウントから146キロのストレートを外角のストライクゾーンに投げることができた。