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スーパーミドル級の4団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(左)と挑戦者のゲンナジ―・ゴロフキン(右)は前日計量でバチバチと火花を散らした。宿命の3度目対決を制するのはどっちだ?(写真・AP/アフロ)
スーパーミドル級の4団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(左)と挑戦者のゲンナジ―・ゴロフキン(右)は前日計量でバチバチと火花を散らした。宿命の3度目対決を制するのはどっちだ?(写真・AP/アフロ)

今日ゴング!…本当に40歳ゴロフキンは”カネロ”アルバレスとの3度目対決に勝てないのか…4月に戦った村田諒太の予想は?

 

世界中のボクシングファンが注目するスーパーミドル級の世界4団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(32、メキシコ)とミドル級のWBAスーパー、IBF王者であるゲンナジー・ゴロフキン(40、カザフスタン)の3度目対決が、今日18日(現地時間17日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われる。両者は過去に2度対戦してカネロの1勝1分けで、今回の対戦は4年ぶりとなる。興行総額は1億ドル(約142億円)になるとも言われるビッグマッチ。現地の予想はカネロが断然有利。この4月にゴロフキンと対戦して、見せ場を作った激闘の末、9回TKO負けを喫した村田諒太(36、帝拳)は「勝って欲しいのはゴロフキン。でも現実は判定でカネロ」という予想だが果たして…。

「ノックアウトで終わらせる」「それを決めるのは奴じゃない」

 全米メディアが 「trilogy(3部作)」という言葉を使って注目を集めるカネロとゴロフキンの3度目対決のゴングが、いよいよ数時間後に迫った。

 前日計量は、過去2度対戦したT-モバイルアリーナのある複合施設「東芝プラザ」の野外で公開で行われ、数千人ものファンがつめかける前で、初めてスーパーミドル級に上げて戦うゴロフキンがリミットの76.20キロより90グラムアンダーの76.11キロでクリアすると、カネロも270グラムアンダーの75.93キロでパス。身長で上回るゴロフキンが見下ろすようにして睨みつけた恒例のフェイスオフは45秒。互いに目をそらすことなくバチバチと火花を散らした。

 両者の舌戦も激しい。

 カネロが「オレは今が全盛期だ。12ラウンド以内にノックアウトで終わらせる。過去2度の試合でかかった疑いを晴らす。最初から倒しにいく」と宣言すれば、一方のゴロフキンも舌鋒をゆるめない。

 村田戦の際には、終始ジェントルマンの対応をしていたが、「奴は、この試合を個人的な戦いと言うが、そうであるのなら、なんで4年もかかったんだ。ノックアウトする?オレのキャリアを終える?それを決めるのは誰だ?奴じゃない。年齢もでもない」と反論した。

 2人が初めて拳を合わせた2017年9月の第1戦は、三者三様のドロー。識者の意見は「ゴロフキンが勝っていた」が大勢を占めた。第2戦は、ちょうど1年後に行われ、この試合も12ラウンドまでもつれて今度はカネロが2-0判定で勝利したが、また判定は議論を呼んだ。この4月にゴロフキンと対戦した村田は「2試合ともゴロフキンの判定勝利ですよ」という見解を述べていた。カネロが「牛をたくさん食べたことで反応が出た」と奇妙な言い訳をしたドーピング違反が発覚したことで、この試合が延期されていたことも手伝い、完全決着を望む声が高まったが、カネロは別路線へ向かい1階級を上げてスーパーミドル級の4団体を統一した。今年4月にさらに階級をひとつ上げて、WBAライトヘビー級王者のドミトリー・ビボル(ロシア)に挑戦したが、ボクシングが空回りして、まさかの判定負け。4年の時を超えて、実現した3度目対決は、ゴロフキンにとっては壮大なリベンジ戦であり、カネロにとっては、PFP1位から陥落するなど、失墜した評価とプライドを取り戻す対決でもある。

 では、勝者はどちらになるのだろうか。

 

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