今日新国立で森保Jが挑むブラジルはどれだけ本気なのか…「重要な試合。しっかりと日本を分析している」
昨年9月にサンパウロで行われたブラジル対アルゼンチンは、アルゼンチン側に新型コロナウイルスの検疫義務違反の疑いが浮上して、開始わずか7分で異例の中止になった。その後の南米予選で両国ともカタール大会の出場権を獲得しているが、それでも国際サッカー連盟(FIFA)は再試合を実施するように通達を出していた。
中立地のメルボルンが舞台となったのは、カタールワールドカップへ向けた強化を目指す、南米サッカー界の2強によるビッグマッチという付加価値を持たせるためだった。しかし、南米勢以外との対戦を望んでいたアルゼンチンは当初から消化試合となるブラジルとの再戦には消極的で、5月上旬になって急きょ中止が決まった。
スケジュールがぽっかりと空いた状況で、CBFはヨーロッパに舞台を移して、アフリカ勢を招へいするマッチメイクに切り替えた。カタール大会のグループGで顔を合わせるカメルーン代表を想定したもので、具体的にはフランスでセネガル代表と対戦する交渉が進められたが、セネガルサッカー連盟と合意に達しなかった。
結果的に6月シリーズはアジア勢との2連戦となり、カメルーンに加えてスイス、セルビア両代表とグループリーグを戦うカタール大会までに実施できる強化マッチは、9月の国際Aマッチデー期間を合わせてわずか「4」になった。
歴代最多を更新する5度目の優勝を果たした2002年の日韓共催大会を最後に、4大会連続で遠ざかっているワールドカップを手にするためには1試合も無駄にできない。ブラジルが抱く本気度はソウルのワールドカップスタジアムで2日に行われ、5-1で圧勝した韓国戦の先発メンバーに色濃く反映されていた。 負傷が伝えられたエースのFWネイマール(30、パリ・サンジェルマン)だけでなく、5月28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝で先発フル出場を果たし、優勝に貢献したMFカゼミロ(30、レアル・マドリード)が名を連ねた。
チャンピオンズリーグ決勝後に、カゼミロとともに慌ただしく合流した選手では、フル出場したMFファビーニョ(28、リバプール)と決勝ゴールを決めたFWビニシウス・ジュニオール(21、レアル・マドリード)も韓国戦で途中出場している。