会見だけで1億を稼いだメイウェザーがUAEで元スパー相手を圧倒…「年内にもう1試合戦う。相手は秘密」とした対戦候補とは？

昨年6月には、人気ユーチューバーのローガン・ポールとエキシビションマッチで拳を交えたが、体格差とローガンのクリンチ作戦に苦しみ完全決着をつけることができなかった。メイウェザーの評価はガタ落ちしていたが、相手が役不足とはいえ健在ぶりをアピール。米専門メディア「ボクシング・シーン」も「ローガン戦のあとに2度とリングに上がらないと宣言していた。だが、彼はエキシビションバウトでリングに戻り、8ラウンドにわたって45歳のムーアを支配した」と評した。

　欧州をカバーする「スカイスポーツ」も「メイウェザーは昨年夏にローガンを倒すことに失敗して批判を浴びていた。だが、元世界王者（のメイウェザー）は5ラウンドにパンチの雨を降らせてムーアを圧倒するなど（以前よりも）さらに相手をいたぶって見せた。6ラウンド後にはメイウェザーはふざけてリングカードを手にし7ラウンドにアッパーカットでムーアを痛めつける前にそれを掲げてリングを歩きまわった。ムーアは、8ラウンドに耐えられないパンチを受けて倒され、メイウェザーがさらに多くのパンチを浴びせる中幸運にも耐え抜いた」と好意的にレポートした。

　当初は14日にドバイにある最高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」の海抜213mの高さにある屋上のヘリポートで約20人の超VIPだけを招待して行われる予定だった。しかし、UAEのハリファ・ビン・ザイド・ナハヤン大統領が死去したことで、急遽、日程も場所も変更になった。

　試合後にメイウェザーは、「（この1週間は）まるで小さなジェットコースターに乗っているようだった。辛抱強かったファイターたちを称賛したい。こういうことは人生で起こる。私たちはアップダウンを経験するもの。だが、私たちは強く立ち上がり、試合を実現させた。ここにいるすべての人に感謝の意を表したい」と神妙に語った。 　そして約1年ぶりのリングがよほど楽しかったのか、それとも“マネー”と呼ばれる男の金銭欲に再び火が付いたのか、「今年もう1試合やるだろう。対戦相手は秘密で今は漏らしたくないが、我々には対戦相手がいて場所を選ばなければならない。私が選ぶ場所はUAEだ」と明言した。

　英国のスポーツ専門局「トーク・スポーツ」によれば、試合をPRする記者会見に出席しただけで100万ドル（約1億2800万円）を得たそうで「“マネー“にとって儲かるイベントだったことは疑いない。UAEに戻ってきたいと思うことに驚きはない」と分析。