佐々木朗希に異変?!モデルチェンジで8回1失点も「空振り&ファウル奪取率」が低下…登録抹消しての再調整は正解か
千葉ロッテの佐々木朗希(20)が11日、ZOZOマリンで行われた横浜DeNA戦に先発、8回で94球を投げて3安打1失点に抑えたが、勝ち負けはつかず、延長11回までもつれた末にチームは1-2で敗れた。変化球を軸にした投球にモデルチェンジしてゲームを作ったが、最速161キロをマークしながらも空振り&ファウルの獲得率が低下するという異変が起きていた。井口監督は、登録抹消を決断したが、故障防止のために「再充電に時間をかけよ」という識者の声もある。
スライダ―を取り入れ牧に被弾した1失点のみ
モデルチェンジした佐々木がベイ打線を翻弄した。
立ち上がりは、わずか5球で3つのアウト。続く2回には、交流戦前に対戦を熱望されていた“ハマの4番”牧にカウント1-1から投じたカーブを捉えられ、逆方向のライトのテラス席に運ばれた。
セの3冠王を狙おうかという勢いと技術のある牧に手痛い一発を打たれたが、3回以降は、変化球主体の打たせて取るピッチングにシフトチェンジして横浜DeNAに凡打の山を築かせていく。
配球も変えた。
左打者にはフォーク。右打者にはスライダ―を使う。スライダ―は、高校時代には多用していた球種だが、プロでは、ここまで“封印”に近かった球種だ。 3人右打者が続くクリーンナップを迎えた4回には、蝦名をフォークでレフトフライ、牧にはスライダ―を2球使って最後はストレートでショートゴロ、宮崎もストレート、スライダ―で追い込んでから最後は160キロのストレートで三塁ゴロに打ち取った。
セカンドまで走者を進められたのは6回の一度だけ。二死から関根に三遊間を破るヒットを許し、続く蝦名の打席で盗塁を許した。最初はアウトの判定だったが、三浦監督のリクエストで覆ったもの。だが、その蝦名をスライダ―を使ってスイングアウトに打ち取ると、7回、8回も、三者凡退に抑えて1-1のスコアでマウンドを降りた。
球種の割合を見ると、どうモデルチェンジしたかが明らかだ。 94球中、ストレートが51%の48球、スライダ―が21%の20球、フォークが18%の17球。4月10日のオリックス戦で完全試合を成し遂げた際には、105球中ストレートが61%の64球でフォークが33%の35球あったが、スライダ―はわずか3球しか投げなかった。
スポーツ各紙の報道によると、佐々木を攻略できなかったが、接戦をモノにした横浜DeNAの三浦監督は「うわさ通り。球のスピードもあって、さすが」と、最速161キロで、平均158キロをマークしていたストレートに加え、緩急、強弱をつけた技術を絶賛したという。
だが、一方で、佐々木に異変が起きていたと指摘する声もある。