全米が大谷翔平の偉業を称賛…敵将が「投打の成功に敬意」と称えルースが生前活躍のNYメディアも「ここは大谷の世界だ」
エンゼルスの地元紙も、当然、大谷賛歌一色だ。オレンジカウンティレジスターは「大谷がエンゼルス勝利の中でマウンド、打席で節目の偉業を達成」との見出しを取り、「大谷が同じ夜にベーブ・ルースとイチロー・スズキの名前が出されるパフォーマンスを見せるときは、いつでもすごくいい夜だ。大谷は、いくつかの重要な記録の節目に達し、3回に足へ打球が直撃した後にすべてをやり遂げた」と伝えた。 フィル・ネビン監督代行の「我々が試合をするたびに彼は何か特別なことをやり遂げる感じがする。今夜は彼にとって確かに新たな素晴らしい節目になった」とのコメントを掲載。
打球を受けた左足について、「その夜遅く、アドレナリンが抜けると大谷はさらに痛みが増したと明かした。エンゼルスは、念のためレントゲンで検査したが異常はなかった。ネビン監督代行は、『水曜日に大谷をプレーさせる予定にある』と語った」とした。
また大谷の今季の10勝7敗、111イニングで防御率2.68、25本塁打、OPS.849という数字とMVPに輝いた昨季の防御率3.18、46本塁打、OPS.964を比較。ネビン監督代行の「毎晩、我々が見ているものを当然のものと思ってはいけない。だが、(チームが)彼のプレーの一部となれることは本当に素晴らしいことだ」という言葉で記事をまとめた。
NBCスポーツは偉業達成を許したアスレチックス側から見た記事を掲載した。
「アスレチックスにとって残念なことに、彼らは火曜日のオークランドコロシアムで大谷のすべてを体験することになった」
記事は「3回に大谷はラウレアーノの打ち返した打球を(左足に)受け、アウトにはしたが、足を引きずってマウンドを下がった。それでも、彼は続投し、ライトへの本塁打を放って、信じられないような夜を終わらせる前に3イニングを投げた」と称え、「コッツェイ監督は試合を通じて打線を悩ませた素晴らしいスプリットフィンガー・ファストボールを織り交ぜた大谷に敬意を表した」と続けた。
さらに「大谷は遠征先でも観客をどのように魅了するかを分かっている。だが、コッツェイ監督にとっては、火曜日のそのショーは楽しめなかった」とした上で、コッツェイ監督の「我々の側からすれば特に(大谷のショーを)見ることは気にしていない。彼が投打で成功を収めていることには敬意を表している。我々は大谷が他のチームに対しても、それを成し遂げているのを目にしてきた。今夜は我々がそれを目のあたりにしただけだ」という称賛の声を紹介した。日本だけでなく全米が大谷の快挙に沸いた1日だった。