全米メディアが大谷翔平の14&15号W3ランと8打点を称賛…被弾のロ軍投手は「スペシャルな才能を持っている」と脱帽
一方、敵地のカンザスシティスター紙は、ロイヤルズの先発、ヒースリーのコメントを掲載する形で、大谷の大活躍を称えた。
記事は、「エンゼルスのスーパースター、マイク・トラウトやロイヤルズで大活躍中のルーキー、ボビー・ウィットJr.のように人々が(あきらめて)首を横に振るほど、驚異的な技術を持ったアスリートたちに焦点が当たった荒れた試合の中で、ロイヤルズのベテラン、カルロス・サンタナが4安打を放ってプロの打者とはどういうものかを示した。しかし、その一方で、エンゼルスの“猛威”大谷の前に、一時的に全員が脇役に甘んじていた」と伝えた。
その上で大谷に14号3ランを打たれた先発のヒースリーのコメントを紹介。 「5回まではとてもよい感じだったが、6回に問題が起きた。四球を出していら立った。(大谷に打たれた)本塁打は、見た通りだ。ソロ本塁打であれば、6-2で問題なかったが、3ランだったことが痛かった。今夜は大谷に敬意を示さなければならない。彼はスペシャルな才能を持っている。あのようなことができる選手は、このリーグにほとんどいない。ただ、ここの打線には、それをできる選手が、彼を含めて2人(トラウト)いるんだ」。ヒースリーは、そう大谷を絶賛した。
ネビン監督代行の大谷に関するコメントを伝えたのはMLB公式サイトだ。
「ショーの大衝撃…2本塁打、キャリアハイの8打点」との見出しを取り、「2本の3ランと、キャリアハイの8打点を記録した二刀流スター大谷の火曜夜のパフォーマンスは素晴らしいものだったが、不甲斐ないエンゼルスが勝つには十分ではなかった」と伝えた。
同メディアは9回の同点3ランについて「大谷の一打は、打球速度113.5マイル(約182.7キロ)で、右翼への推定飛距離は438フィート(約133.5メートル)だった。今年15本目の本塁打を打った瞬間、二塁走者のタイラー・ウェイドが両手を掲げ、本塁打を確信した大谷は一塁ベースに向かう前に打球を目で追う時間を取った」と描写。
ネビン監督代行の「2本目の本塁打は、どこに着弾したのかさえ分からなかった。リプレー(映像)もそれを示すことができなかった」という驚きのコメントを紹介した。
7回にボークの判定に抗議して退場となったネビン監督代行は、「多くの感情が入り乱れた試合だったが、今夜の彼は素晴らしいパフォーマンスだった。私は、数日前にシアトルで、彼の打撃はリズムに乗る寸前なんだと話していた。そして彼は、今日2本塁打を放った。それらは大きな一打だった」と大谷の復活を称えたという。
同メディアは、2009年の松井秀喜と2006年の井口資仁の7打点を抜いて、1試合の打点では日本出身選手最多となったことも紹介。その上で「大谷が水曜日のシリーズ最終戦に先発する予定であることを考えるとさらに印象深いものになる」と続けた。大谷は日本時間の今日23日、ロイヤルズ戦に“リアル二刀流”で先発マウンドに上がる。