鎌田大地はフランクフルトの欧州リーグ優勝に貢献した(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
鎌田大地はフランクフルトの欧州リーグ優勝に貢献した(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

欧州で市場評価上昇中の鎌田大地を森保監督は使いこなせるのか?

日本代表の森保一監督(53)が24日にオンライン取材に応じ、昨年11月以来の招集となった鎌田大地(25、フランクフルト)の起用法に言及した。今年に入って調子を上げ、チームのUEFAヨーロッパリーグ優勝に貢献した鎌田は、4-3-3のインサイドハーフか4-2-3-1のトップ下が適任としながら、状況次第で「トップもできる」と明言。カタールワールドカップへ向けて、移籍市場で注目を集めるアタッカーの最適解を6月の強化試合4連戦で見つけられるか。指揮官の手腕が問われる。

「トップ下か、インサイドハーフで考えている」

 一度はトップ下に定着しながら、システム変更とともにポジション自体がなくなり、森保ジャパンからも遠ざかっていたアタッカーが輝きを増して帰ってくる。

 フランクフルトのUEFAヨーロッパリーグ制覇に貢献するなど、ヨーロッパ組のなかで誰よりも好調をキープしながら、代表へ復帰させた鎌田をどこで起用すべきか。オンライン取材でこう問われた森保監督は、まず2つのポジションをあげた。

「4-3-3も4-2-3-1も、両方とも戦いのなかであるかな、と。どちらのシステムでの戦いもしていかなければいけないと思っているなかで、(鎌田)大地については4-2-3-1のトップ下か、4-3-3のインサイドハーフで考えています」

 トップ下としての鎌田が評価される一戦として思い出されるのが、オーストリア・グラーツで2020年11月に行われたメキシコ代表戦となる。日本がやや押し込みながら、0-0で折り返したハーフタイムにメキシコが先に動いた。  中盤の底にアンカーを置いた伝統の4-3-3から、ダブルボランチを配した4-2-3-1にスイッチ。ヘラルド・マルティーノ監督は後半開始とともに投入したボランチの一人に、トップ下で攻撃を差配していた鎌田へのマンマークを命じた。

 当時のFIFAランキングが11位だった強豪メキシコが、勝利をもぎ取る上で鎌田が危険だと判断し、試合の流れから消し去りにいった。最終的に0-2で敗れた試合後、特に徹底マークされた後半を振り返りながら、鎌田はこんな言葉を残している。

「正直、あれをやられると一番しんどい」

 しかし、インサイドハーフとしての鎌田は現時点で試されていない。

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