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1ラウンド終了間際に井上尚弥の右のクロスカウンターが炸裂してノニト・ドネアは腰からダウン(写真・山口裕朗)
1ラウンド終了間際に井上尚弥の右のクロスカウンターが炸裂してノニト・ドネアは腰からダウン(写真・山口裕朗)

海外メディアは井上尚弥の衝撃のドネア2回TKOをどう伝えたか…「ボクシング界最高の選手の1人」「本当のモンスター」

 

プロボクシングのWBA、IBF、WBC世界バンタム級の3団体統一戦が7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(29、大橋)がWBC同級王者ノニト・ドネア(39、フィリピン)を2回1分24秒TKOで下して日本人初の3団体統一王者となった。井上は1ラウンドの終了間際に右のクロスカウンターで1度目のダウンを奪うと。2ラウンドには、ドネアのお株を奪う左フックを連発させ、最後は、その左フックでレジェンドをキャンパスに沈めた。モンスターの衝撃のTKO勝利は世界に波紋を与えた。海外メディアは、元5階級制覇王者で、主要4団体すべてのベルトを巻いたことがあり、将来のボクシング殿堂入りが確実視されているドネアを木っ端微塵に粉砕した井上の衝撃勝利を称賛とともに速報ニュースで伝えた。

「ドネアはキャリアの終わり(引退)を迎えた」

 米スポーツ専門局のESPNは「ボクシングのスーパースターの井上“モンスター”尚弥がドネアを2回KOで倒し、WBCバンタム級王座を加え、23勝0敗と成績を伸ばす」との見出しを取り、「彼らは井上を“モンスター”と呼ぶ正当な理由がある。2019年11月にドネアと最初に対戦した時、井上は、ESPNの年間最高試合に選ばれた試合で初めて本当の力が試された。彼は、その夜、判定でドネア(42勝7敗、28KO)を破った。だが、31カ月後、日本の埼玉であった統一戦で、井上は、この将来の殿堂入り選手を2回TKOで簡単に片付けた」と伝えた。

 記事は、この試合を「(井上が)素早く倒したこの試合は、WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)の決勝として行われた井上とドネアの第1戦と対照的な試合だった」と表現。 「井上がドネアとの2度目の対戦でリングに上がった第1ラウンドの最初は第1戦の続きのような感じだった。お互いにリングの中央でビッグパンチを交わし合い、通常の1ラウンド目の様相ではなかった。だが、今回は井上にさらに鋭さがあった。ドネアは118ポンド(バンタム級)でESPNのランク2位として試合に臨んだが、108ポンド(ライトフライ級)、115ポンド(スーパーフライ級)でタイトルを勝ち取ってきた井上に対してほとんど抵抗できなかった」と続けた。

 またドネアの進退についても触れ、「彼は、井上とのライバル関係だけでなく、もしかしたらキャリアさえ終わりを迎えたかもしれない。ドネアは、118ポンド(バンタム級)だけでなく、もしかしたら、その上(スーパーバンタム級)でも無双を誇る井上の力を本当に試したた一人のボクサーとして名を残すことになる」と敬意を表した上で引退の可能性が高いことを示唆した。

 米でパウンドフォーパウンドを発表するなど権威のあるリング誌は「井上がドネアを2度ダウンさせ、圧倒的な2回TKO勝ちを収める」との見出しを取り、「丘を越えてくるものは何だ?そうだ、それは“モンスター”だ。井上がドネアから猛烈で決定的な2回TKO勝ちを収め、WBCバンタム級王座を彼が持つRING、WBA、IBFのタイトルに加えた」と報じた。

 

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