球宴指揮とる敵将が大谷翔平の12奪三振1失点の圧巻9勝目に「オールスターではなくメガスターだ」と絶賛…敵地紙も「エ軍ファンのいら立ちを忘れさせる希望の星」
同じく地元紙のオレンジカウンティ・レジスターは記録に注目。
「大谷がエンゼルスの勝利で(さらに)エリートカンパニー(精鋭軍団)に加わる」との見出しを取り、「大谷が達成する記録と、野球史における他の選手を比較する時、『エリートカンパニー(精鋭軍団)』という言葉が繰り返されるようになった」として大谷が新たに達成した記録を列挙した。
前出の記録に加え、1913年に自責点が公式記録となって以降、4登板の間に45奪三振以上、自責点1点以下の記録が、ジェイコブ・デグロム、ランディ・ジョンソン、クレイトン・カーショー、ペドロ・マルティネス、クリス・セールに続き史上6人目で、6試合の登板で6勝0敗、58奪三振以上、自責点2以下の記録が、ヨハン・サンタナ、RA・ディッキー、カーショーに続く史上4人目であること、また先発投手の三塁打が、1972年6月27日のライアン氏以来であることを伝えた。
2万7803人と発表された本拠地のファンは「まだシーズンは3か月余り残っているが“MVP”と叫んでいた」という。
記事によるとフィル・ネビン監督代行は「大谷は、彼の登板日がいかに大事かを理解している。過去に3度、4度、言ってきたことだが、彼はチームを背負っている。今日はフィールドにいた選手たちにとって大きかった。とても素晴らしかった。『彼は今日失点を許した』とのジョークを言うところだったが、本当に素晴らしかった」と称賛した。
一方、敗れた対戦相手アストロズの地元ヒューストンメディアまでもが大谷を称賛した。
ヒューストン・クロニクル紙は「“メガスター”大谷の光り輝く二刀流がエンゼルスをアストロズ戦での勝利へ導く」との見出しを取り報道。
「エンゼルスタジアムでは5、6日ごとにこのスポーツがかつて目にしたことのないようなショーが催される。エンゼルスのア・リーグ西地区優勝、もしくはプレーオフ進出のチャンスは日ごとに厳しくなっていて、ファンがここでの試合を観戦する理由は無くなってきている。しかし、野球界で最も輝かしい選手が観客を魅了する瞬間のみが、この球団のいら立ちを忘れさせてくれる希望の時となっていて、それは地元シリーズで1度か2度やって来るのだ」と、大谷の存在価値を称えた。
さらに「大谷の忍耐力、もしくは、野球での最も基本となる投打の両方をなぜこれほどに苦も無くやってのけることができるのかを理解できる人はほとんどいない。彼の功績に人は時として圧倒される」として、この日の投球内容について詳しくレポートした。