ロッテと審判団の”遺恨問題”は、佐々木朗希に白井審判が詰め寄った騒動が始まりだった
球界大御所がロッテと審判団の“遺恨問題“に緊急提言…「井口監督の行動は言語道断だが球界発展のために審判も勉強せよ!」
その上で広岡氏は、こんな提言をした。
「新型コロナの影響もあって中止になっているそうだが、試合前の打撃練習に審判が入り練習することも行わねばならないし、投球練習をしているブルペンに行って、その目を磨きチームともコミュニケーションを取ればいいのだ。ストライク、ボールの判定が正確にできれば抗議は出てこない。ロッテもリクエスト以外の抗議は認められていないという公認野球規則を読み直し、そのことを肝に命じなければいけないが、審判も、権威にふさわしい審判技術を得るために、勉強、努力をしなければならない。今回の騒動をそうやって球界が発展するためのきっかけにするべきだろう」
この日、NPBは退場となった井口監督、レアードへの制裁を発表した。
広岡氏は、ロッテと審判団の一連の騒動の決着には「コミッショナーがリーダーシップを発揮せねばならない」とも指摘した。
「佐々木の問題が起きた後に審判団への全体ミーティングを開いたと聞くが、審判のレベルアップやロッテ側の態度などについても、コミッショナーが中心となって早急に対策を立てて実行すべきなのだ。これらの問題が起きている根底には、コミッショナーのリーダーシップ不足という問題があることを忘れてはならないのだ」
これは広岡氏が常日頃から訴えている持論でもある。
ロッテと審判団の遺恨問題の解決策としては、球界大御所の主張が最も的を射ているのかもしれない。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)