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ヤクルトの村上宗隆はまたしても申告敬遠で勝負を避けられた。王貞治氏の記録に並んだ55号から3試合ノーアーチ
ヤクルトの村上宗隆はまたしても申告敬遠で勝負を避けられた。王貞治氏の記録に並んだ55号から3試合ノーアーチ

甲子園を包んだ4万人のタメ息…阪神の村上敬遠策は批判される作戦なのか…SNSで議論沸騰も「勝負だから当然」声多数

村上の8回の第4打席は、ケラーが勝負してくれたが、フルカウントから最後は微妙なゾーンに落とされたスプリットに手を出して空振りの三振に倒れた。

 この3試合で14打席あったが、2つの敬遠を含む5四球。打数が減り、しかも「四球が続くと調子を落とす」という定説がある中で、村上は、残り12試合で、王貞治氏超えの56本は当然として、60本のシーズン日本最多記録を更新することができるのか。

 CSの戦いから離れた中日との試合は、2試合しかなく、2位の横浜DeNA戦が4試合、3位の阪神戦が3試合、同じく3位の広島戦が2試合、巨人戦が1試合という中で、順位が確定しない限り、四球の選択肢は増えてくるだろう。

 元巨人、楽天、西武などで参謀を務め、現在は新潟アルビレックスBCで監督を務める橋上秀樹氏は、「カギを握るのは5番打者ではないか」という見方をしている。

「中日以外はクライマックス争いの中にあり、当然、村上ともシビアな勝負をやらざるをえない。状況においては申告敬遠も戦略のひとつとしてあるだろう。村上と勝負してもらうために大事になってくるのが後ろの打者。5番が怖ければ、そう簡単に村上を歩かせるわけにはいかなくなる。むしろリスクが増す。オスナを5番に置いているのは効果的だと思うが、彼が好調でなければ、相手チームも考えてくれなくなる」

 ここ9試合続けてオスナが5番を務めているが、村上が不発のこの3試合の成績は、11打数1安打、2三振とまったくふるわない。

 村上の四球を減らし、相手ベンチが勝負を選択するには、オスナの復調、あるいは5番打者の入れ替えが、必須条件となってくるのかもしれない。

 それでも橋上氏は、「村上は数少ない勝負の中でも打ち損じがない。1発で仕留める準備と技術、スイングスピードがある。私は60本の記録を超え、62,63本は打つんじゃないかと予想している」と、王氏超えは、もちろんのこと、バレンティンの持つ60本の日本最多記録更新に太鼓判を押す。

 チケットが完売していた今日19日の甲子園での阪神戦は台風の影響で中止となった。村上にとってはいいリフレッシュの機会。20日の巨人戦、そして21、22日の中日2連戦で、まずは56本の記録をクリアしたいところだ。

(文責・RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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