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昨年の米球宴で大谷翔平は「投手・1番」で先発出場して歴史を塗り替えた(写真・AP/アフロ)
昨年の米球宴で大谷翔平は「投手・1番」で先発出場して歴史を塗り替えた(写真・AP/アフロ)

米メディアが投手&DH選出の大谷翔平の米球宴に「2つの疑問が残る」と指摘した問題とは…先発以外でも登板可能なのか?

 地元紙のオレンジカウンティレジスター紙も、大谷の投手としてのオールスター選出を伝える記事の中で「ドジャースタジアムでの大谷のオールスター出場には、2つの疑問が残っている」として、「来週のどこかで我々は2年連続で大谷がホームランダービーに出場するかどうかを知ることになる。そして、オールスターゲームの前日に先発投手として起用されるかどうかも判明する」と、先発起用問題とホームランダービー出場有無について取り上げた。

 そして同紙は、「これらすべては今シーズン87試合中84試合でプレーしてきた大谷に負荷を加えることになる」と警告した。

 記事は、「大谷の2021年のパフォーマンスは、ア・リーグのMVPに満票で選出されるに値するものだった。今年の彼は、投手として若干優れ、打者としては若干悪いものとなっている。大谷は、打率.256で19本塁打を放ちOPS.833としている。アストロズのヨルダン・アルバレス(OPS1.058)を先発DHの選出で上回ったことは、ファンの間での彼の人気をほぼ反映したものだ(アルバレスは、この日、控え選手でオールスターに選ばれたが、日曜日に負傷者リスト入り)。投手については、大谷が先発投手陣の1人として選ばれることには議論の余地はほとんどなかった」とした上で、先発の可能性については、こういう見解を伝えた。

「レイズの左腕マクラナハン(防御率1.73)とアストロズの右腕バーランダー(防御率2.00)が先発の有力候補だろう。純粋なスタッツ(成績)の観点からは、彼らのいずれも大谷よりも先発に値するだろう」  だが、一方でこんな見立てを報じた。

「昨年も大谷よりもシーズンで優れた成績を残していた先発がいたが、オールスターというのは、結局のところファンを楽しませるエキシビションであることから、先発として彼が選ばれた。また大谷にとって、もし先発であれば、救援投手としての投球を求められるよりも投手としての準備が複雑にはならない」などと続け、ファン人気とリアル二刀流で出場する大谷が先発でなければ物理的に登板準備が難しいことを理由に先発抜擢の可能性が残っていることを示唆した。

 いずれにしろ大谷が今年もオールスターの主役になることは間違いない。大谷はオールスター前の最後の登板として13日(日本時間14日)のアストロズ戦に先発予定。オールスターまで中5日の間隔があり先発可能な条件も整っている。

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