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ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)
ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)

米メディアも村上宗隆の“世界の王”に並ぶ55号に注目…「メジャーでプレーするのか」「最多本塁打記録を追うのはジャッジ1人だけではない」ヤ軍主砲との比較記事も

 

ヤクルト村上宗隆(22)が13日、神宮球場で行われた巨人戦で54号、55号を連発して、1964年に王貞治氏が巨人時代に樹立した日本人年間最多本塁打記録に並んだ。前日の横浜DeNA戦で右大腿部に死球を受けて試合途中で退いていた村上だったが「4番・三塁」で先発出場。4回の第2打席に巨人の菅野智之(32)からライトスタンドに54号ソロを放ち、元阪神のランディ・バース氏が持つ54号に並ぶと9回二死一、二塁で巡ってきた第5打席に大勢(23)から逆方向の左中間に55号3ランのアーチを描いた。残り15試合。球団OBのウラディミール・バレンティンが2013年に作った60本のNPBの年間最多本塁打記録が視界に入ってきた。米メディアもMURAKAMIの歴史的快挙を大きく報道した。

「歴史を作る道中にある」

 “世界の王”に並んだ村上の歴史的快挙の衝撃は海を越えた。米メディアも速報で村上の54号、55号連発のニュースを伝えた。

 CBSスポーツは「日本の強打者の村上が55本塁打でNPBの本塁打記録を作る」との見出しを取り、「王氏の持つ日本人選手としてのシーズン最多本塁打記録に並んだ」と報じた。

 記事は、「日本プロ野球(NPB)のシーズン最多本塁打記録は、元シアトル・マリナーズの外野手で2013年に60本塁打を放ったバレンティンが持つ。当時、バレンティンは、スワローズでプレーしていた。ヤンキースの強打者アーロン・ジャッジが破ろうとしている記録に近い道のりに村上も向かっていることを意味している(ジャッジは、ロジャー・マリスの持つ61本の球団、アメリカン・リーグのシーズン最多本塁打記録更新を狙う)」と紹介。   

 さらに「村上は、この日の試合までに、打率.333、出塁率.467、長打率.747で53本塁打、128打点の成績で、四球数(105)と三振数(108)は、ほぼ同じ。彼は8.2打席ごとに本塁打を放っている。ちなみにジャッジは9.2打席に1本のペースだ」と続けた。

 そして米ファンが関心を寄せる村上の将来的なメジャー挑戦問題について「村上はアメリカでプレーすることになるのだろうか」と問いかけ8月の段階での見解を再録した。

「村上がいつか米国でプレーしたいとの強い憧れを心に抱いているかどうかはは定かでない。海外のフリーエージェント選手に関するMLBのルールでは、市場価値が制限されることから(彼は25歳以下でプロ経験も6年以下)、彼の意向にかかわらず、すぐにメジャーにやって来る可能性のある選手の候補にはならないだろう」

 ニューヨークメディアであるNJ.comも「シーズン最多本塁打記録を追うのはヤンキースのジャッジ1人だけではない」との見出しを取り、同じく現在55本塁打で、ア・リーグのシーズン最多記録を狙うジャッジとNPBの同記録を狙う村上を比較した。

「大物スラッガーが2人も存在するくらいに世界は広い。ニューヨークではジャッジが55本塁打を放ち、ヤンキースとア・リーグのシーズン記録となるマリスの61本塁打に迫っている。ファンは、ジャッジが歴史的な本塁打を積み上げていることを応援している。そして日本では、野球ファンが同じ興奮を経験している。村上がその人。歴史を作る道中にある」

 記事は、村上が王貞治氏の持つ記録に並んだことを紹介。

「1959年から1980年までプレーした王氏はキャリア通算868本塁打の日本のプロ野球記録を持つ。これは762本塁打を放ってハンク・アーロンからMLBの本塁打王の称号を奪い取ったバリー・ボンズの(メジャー最多)記録を100本以上も上回る」との説明を加えて“世界の王”に並んだことを特記した。

 

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