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ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)
ヤクルトの村上宗隆が54号、55号を連発。王貞治氏の持つ日本人のシーズン最多本塁打記録に並ぶ(資料写真・黒田史夫)

米メディアも村上宗隆の“世界の王”に並ぶ55号に注目…「メジャーでプレーするのか」「最多本塁打記録を追うのはジャッジ1人だけではない」ヤ軍主砲との比較記事も

 MLB公式サイトも「ジャッジだけではない。強打者が海の向こうで本塁打記録を追う」との見出しを取り、長文の村上の特集記事を掲載した。

「彼の本塁打記録への挑戦は、日本の国民的な興味として話題となっている。日々の本塁打数のカウントは(スポーツ紙の)一面で扱われ、敬愛を込めた拍手喝采は、秋が近づくにつれてサウンドトラックと化している。村上は逸材だ」と絶賛。

同サイトも村上とジャッジの比較論を展開。

「スワローズのクラブハウスで“ムネ“と愛称で呼ばれる彼は、まるでジャッジの鏡像のようだ。村上は左打ちで、ジャッジは右打ち。村上は東京でプレーし、ジャッジはニューヨークでプレーする。1人が寝ているとき、もう1人が強打を放つ」

   さらに「村上の55本塁打は、王氏が1964年に記録した日本選手の最多記録に並んだが、2013年には、スワローズでキュラソー出身のバレンティンが60本塁打を打っている。王氏は日本球界で伝説的な存在で、米国においてはマイケル・ジョーダンに匹敵する。長年にわたり、日本では多くの人々が王氏の記録は破られないだろうと信じてきた」と、“世界の王”の55号に並んだ価値を紹介した。

 そして「村上は長くヤンキースでプレーした松井秀喜氏よりもさらに素晴らしい、最高の強打者シーズンをもたらすことができる(村上は同じ東京にある読売ジャイアンツで松井氏が有名にした背番号55を着用している)」と松井氏を引き合いに出した。

 同サイトは、ヤクルトに所属する元メジャーリーガーの取材も行っており、パドレス、レッズ、ダイヤモンドバックスでプレーしたヤクルトのパトリック・キブレハンの村上に関するコメントを紹介した。

「彼はスペシャルな人間でスーパースターに望まれるすべてを持っている。謙虚で性格が良く、若くして国を席捲した。村上のユニホームは(日本中の)どこにでもある。人々は彼を一目見ようとホテルで待っている。まるでロックスターとプレーをしているかのようだ」

 キブレハンは「村上の取り組みはレッズでチームメートだった将来殿堂入りの可能性があるジョーイ・ボットと似ている。私は(ポール・)ゴールドシュミットと1カ月プレーしたこともあるが、村上の打球音は、彼にも似ている。すべての球にタイミングを合わせてくる」と評価したという。

  またヤクルト入団2年目となるサイスニードの声も紹介した。

「売店に置かれているスポーツ紙の1面は、だいたい彼の写真だ。51,52、もしくは53と数字と一緒に彼の写真がいつでも大きく場所を取っている。毎日の話題は、彼の今いる道のりについてで、今後もそれが続いていくのだろう」  日本では村上に「熱狂的な関心」が寄せられ、村上の名前の漢字の読みを説明しながらファンから「村神様」と呼ばれていることまで伝えた。

 

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