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大谷翔平とモレノオーナー(右)。球団売却検討が去就に大きな影響を及ぼしそうだ(写真・スポニチ/アフロ)
大谷翔平とモレノオーナー(右)。球団売却検討が去就に大きな影響を及ぼしそうだ(写真・スポニチ/アフロ)

衝撃!エンゼルスの球団売却検討は大谷翔平の去就にどんな影響を及ぼすのか…米メディアの見解は様々

 

 またCBSスポーツも「モレノ・オーナーが売却の可能性を検討。このことはチームと大谷にとって何を意味するのか?」との見出しを取り、大谷の去就に与える可能性について言及した。

 同メディアは、「大谷の将来はさらにはっきりしなくなる」とし、「大谷は来シーズン後にFAフとなる。彼は最優先事項が“勝つことだ”と言及しているが、エンゼルスは勝てていない。新オーナーは大谷に長期契約を結ぶように説得できるだろう。また痛みは伴うが新オーナーが大谷のトレードが最適な道だと理解することもあるだろう」と、球団売却による大谷の去就の2つの可能性を指摘。その上でトレードを敢行する場合のパターンをこう予測した。

「大谷のトレードは、エンゼルスのファンに嫌がられていることに注意すべきで、その場合、新オーナーは、モレノ氏の“政権下“でトレードを実現してもらい、その後に好人物としてチームに受け入れてもらえることを望むかもしれない」

 同じく球団の売却意向を表明しているナショナルズが、巨額契約を抱えるフアン・ソトをパドレスにシーズン中にトレードしたが、新オーナーへの配慮が理由だったという。  前出のパッサン記者は(2) 莫大な収入を得ているエンゼルスは、いまだに(総額)1億8300万ドル(約249億円)以上の年俸を支払ったことがない。その状況は変わるだろう。とも指摘している。

 贅沢税を支払うことを嫌ったモレノ・オーナーは、財政を締め付けていたが、新オーナーの方針いかんによっては、マイク・トラウトの12年、4億2600万ドル(約579億円)、アンソニー・レンドンの残りの契約の1億5200万ドル(約206億円)に加えて、大谷との巨額契約を結ぶ可能性も捨てきれないだろう。

 地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙も大谷の去就への影響について「この売却は、2022年の年俸調停で最低でも2500万ドル(約34億2000万円)となるとみられる大谷についてエンゼルスが何をできるかという疑念も投げかけている」とした上で、こう見解を述べた。

「売却までどれくらいの時間がかかるかは不明だが、球団の価値は、エンゼルスが大谷を保有し、長期契約を結べるか結べないかで変わってくるかもしれない。大谷が長期契約に臨む前に球団の将来の方向性を知りたいのは明らかだが、新オーナーが判明する前に(ビジョンを)判断することは難しいだろう」  つまり大谷が今オフに長期契約を結び、チーム残留が決まれば、球団は高く売れるが、大谷は、ポストシーズン進出の可能性のあるチームでのプレーを望んでおり、その可能性を大谷に伝えることは難しいのではないかとの予測だ。

 CBSスポーツによると、近年の球団売却額は2017年のマーリンズが約12億ドル(約1632億円)、2019年のロイヤルズが約10億ドル(約1360億円)、 2020 年のメッツが約 24 億ドル(約3264億円)だったが、エンゼルスの売却額は「メッツの金額に近い額になるのではないか」との見立てをしている。またフォーブス誌も球団価値を20億ドル(約2736億円)だと見込んでいる。

 いったい誰がどのタイミングでエンゼルスの買収に手を挙げるのか。その動きが大谷の去就のカギを握りそうだ。

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