阪神のマルテ、ロハス・ジュニア、ガンケルらが退団…”新生岡田阪神”の外国人選手はケラー以外総入れ替えでスリム化大改革!
阪神が今季8人支配下登録していた外国人選手を中継ぎのカイル・ケラー投手(29)だけを残して、クライマックスシリーズ(以下CS)のファイナルステージで痛恨の失策を繰り返したジェフェリー・マルテ内野手(31)、3年で通算19勝のジョー・ガンケル投手(30)、ロハス・ジュニア外野手(32)ら他の外国人選手全員が退団する方向であることが14日、明らかになった。“新生岡田阪神”の来季の外国人は、4、5人とスリム化すると同時に大幅の入れ替えをして悲願へ挑む。
マルテはSファイナルSで痛恨エラー
勝負の“大改革“と言っていい。
“新生岡田阪神”は外国人選手の現有戦力に大ナタをふるうことになった。ケラーを残して、残り7人全員の契約が解除されることになったのである。次期監督に内定している岡田氏は9月28日の神宮球場でのヤクルト対阪神をラジオで解説した際に、外国人問題に触れ「多すぎますよね。入れれば入れるほど日本人のポジションがなくなるんでね」と疑問を呈していた。
今季は昨季に引き続き、新型コロナ対策で外国人枠が登録5人、ベンチ入り4人と増枠になったこともあり、8人もの外国人選手を抱えていた。
野手陣では、4年目のマルテは故障に苦しみ、33試合出場に留まり、ほとんど戦力にならなかった。長打力不足も物足らず、ヤクルトとのCSファイナルステージの第2戦、第3戦ではスタメン抜擢を受け、負ければ終わりの第3戦では「5番・一塁」で起用されたものの7回に逆転劇につながる痛恨のエラーでチームの足を引っ張った。
ロハス・ジュニアも、2年目の今季は、多少、日本の野球に適応したが、89試合で打率.224、9本塁打、27打点の数字では、助っ人として力不足。2冠王を獲得していた韓国野球界から声がかかっているという。
途中入団した元オリックスのアデルリン・ロドリゲス(30)も、彼の活躍で勝った試合もあったが、内角攻めに対応できないという決定的な弱点が解消されておらず、8月28日に2軍落ち。岡田氏は9月28日のヤクルト戦のラジオ解説で「外国人が1人もスタメンにいない」と嘆いていた。
佐藤、大山と共にクリーンナップの一角を打てる外国人が不在だったことが、2人への負担が増すことになり、完封負け26試合、チーム得点、チーム打率ともにリーグ5位という打線の弱体化につながっていた。
2戦連発でCSファイナルSのMVPに選ばれたヤクルトのオスナ、サンタナの活躍とは、あまりにも対照的だった。
一方の投手陣は、今季、すでに退団を発表したチェン・ウェイン(37)、3年目のガンケル、1年目のアーロン・ウィルカーソン(33)、2年目のラウル・アルカンタラ(29)、1年目のケラーの5人だった。チェンは1試合も1軍での登板がなく、ガンケルは先発ローテーを守り、16試合で5勝5敗、防御率2.73の成績を残したが、後半に失速。8月15日に登録を抹消されて以来、CS進出を争う重要な終盤戦で1軍昇格はなかった。