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開催国のカタールはセネガルに1-3で敗れ、オランダがエクアドルと引き分けたため、史上最速での開催国のグループステージ敗退が決定した(写真:新華社/アフロ)
開催国のカタールはセネガルに1-3で敗れ、オランダがエクアドルと引き分けたため、史上最速での開催国のグループステージ敗退が決定した(写真:新華社/アフロ)

海外メディアは連敗でW杯開催国として史上最速のGステージ敗退となったカタールを酷評…「史上最悪のホスト国」「過去の開催国パフォーマンスランキングでも最下位」

 FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージの第2戦が25日スタート、グループAでは開催国のカタール代表がセネガル代表に1-3で敗れて連敗、その後、同組のオランダ代表がエクアドル代表と1-1で引き分けたことでグループステージ敗退が決定した。開催国が決勝トーナメントに進めなかったのは2010年の南アフリカに続いて2か国目だが、史上最速での開催国のグループリーグ敗退決定となり、海外メディアは「史上最悪のホスト国」など厳しい論調でカタールの失態を報じた。

 「サポーターと国に申し訳ない言いたい」

 

 ホスト国は負けない。いや負けることは許されない…カタールがW杯の不文律を守れず、その歴史に不名誉な汚点を残してしまった。
 開幕戦でエクアドルに0-2で完敗したカタールはスタメンを3人も入れ替えて過去にベスト4進出経験のあるアフリカ屈指のタレント軍団セネガルに挑んだ。5バックの粘り強い守りから、カウンター攻撃を仕掛けてセネガルを何度か脅かした。だが、前半41分にブアレム・フーヒの不用意なクリアミスから痛恨の先制点を失うと、後半開始直後にCKから追加点を許して敗戦濃厚に。それでも6万人を超える地元サポーターの大声援を背に意地を見せた。果敢なサイド攻撃からゴール前に迫り、後半33分に途中出場のモハメド・ムンタリがチームとしてのW杯初ゴールをマークして1点差に迫った。
 しかし、反撃もそこまで。その6分後に3点目を奪われて万事休す。次の試合でオランダがエクアドルと1-1で引き分けたことで、29日のオランダ戦を残し、開催国であるカタールは不名誉なグループリーグ敗退第1号国となってしまった。開催国としては史上最速の敗退である。
 名門バルセロナのカンテラで指導していたスペイン人監督のフェリックス・サンチェス氏を招聘して、国家プロジェクトとしてユース世代から計画的にチーム作りをしてきたが、開催国枠でW杯初出場を果たしたカタールの前に“世界の壁”が立ちはだかった。
 カタールの地元紙である「Al-Sharq newspaper」によると、サンチェス監督は、試合後に「前半は相手が結束力を持ってプレーしていたが、後半は我々が試合をコントロールして優勢だった。セットプレーから2点目を失ってからはプレスを強めてゴールを決め同点まで迫った。我々は、初戦よりもはるかに良いレベルでプレーし、高い競争力を持ってプレーした。ハイレベルなリーグでプレーする有名選手を揃えたセネガルは、より強い相手だったが、この結果は我々が試合で見せたパフォーマンスを反映していない」と胸を張ってコメント。
 この時点では、まだグループリーグ敗退は決定しておらず、オランダ戦への意欲を語った指揮官は、「今大会がハイレベルであることは認識している。カタールは、(自国開催という)特別なW杯を開催することに成功した。足跡を残すだろう。次のW杯出場を果たすための取り組みでもある」とも語っている。
 だが、海外メディアは、厳しい論調で開催国のグループステージ敗退を報じた。
 フランスの大手スポーツ紙「レキップ」は、「カタールがW杯敗退の最初の国に」の見出しを取り、「W杯の歴史にカタールがグループステージ敗退の最初に国になったことが刻まれてしまった。セネガルに1-3で敗れた後にオランダとエクアドルが1-1で引き分け、カタールのわずかな希望を封印した」と速報で報じた。
 同紙は、DFタレク・サルマンの「サポーターと国に申し訳ないと言いたい。W杯で2試合連続で負けて気分を悪くしている」との声を伝えた。

 

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