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日本は後半36分にミスからフレールに決勝ゴールを決められ、まさかの黒星(写真:MEXSPORT/アフロ)
日本は後半36分にミスからフレールに決勝ゴールを決められ、まさかの黒星(写真:MEXSPORT/アフロ)

海外メディアは日本のコスタリカ戦敗北を”酷評”「歴史的機会逃す」「森保采配は継続よりも入れ替え」「グループEの今後の展開予想を難しくした」

FIFAワールドカップ・カタール大会のグループEの第2戦が27日に行われ、日本代表がコスタリカ代表に0-1で敗れた。初戦のドイツ代表戦で金星を挙げた日本は終始主導権を握っていたが、コスタリカの固い守備を崩せず後半36分にミスが重なりコスタリカのケイセル・フレール(28)に決勝点を許した。世界を驚かせた日本代表のまさかの敗戦に海外メディアも注目。またスペイン代表対ドイツ代表の試合は1-1の引き分けに終わった。

コスタリカがドイツに大きな贈り物

 W杯は何が起きるかわからない。ドイツ戦で大番狂わせの勝利を奪い、世界中のメディアから称賛された日本がグループEの中でFIFAランキングが31位と一番低いコスタリカに0-1で惜敗した。初戦でスペインに0-7で完敗していたコスタリカは、5-4-1のフォーメーションで守備を固め、日本は、終始主導権を握りながらも得点ができず後半36分に吉田のクリアミスから、カバーした守田がバイタルエリアでボールを奪われてフレールにワンチャンスを決められた。
 5人の交代枠をすべて使い、3バックにシステムを変えて攻撃した日本だったが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。
 海外メディアもドイツ戦で大番狂わせを起こした日本の敗戦を大々的に報じた。勝利したコスタリカの英字紙「ティコ・タイムズ」は「コスタリカが終盤のゴールで日本に1-0で勝ち衝撃を与え、グループEの予想を難しくさせ、ドイツにも勝ち残りの可能性をもたらした」と伝えた。
 記事は「初戦で優勝4度のドイツを2-1で下してショックを与えた日本はこの試合の勝利で16強へ大きな一歩を踏めるかもしれなかった。だが、彼らはスペインによって0-7と叩きのめされたコスタリカ相手に、試合の大部分で苦しみ、そして81分にディフェンダーのフレールに曲がるシュートを決められた。これはコスタリカの今大会でゴールの枠内に飛んだ初めてのシュートだった。コスタリカの勝利はドイツに大きな恩恵をもたらすことになるかもしれない」などと記した。

 日本に手痛い黒星を喫したドイツの高級紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は、「カリブ海の男達が、優れた日本に1-0で勝利しドイツに大きな贈り物を与えた」との見出しを取り、日本の敗北を伝えると共にスペイン戦を前にドイツにグループリーグ突破の可能性が出てきたことを報じた。
「スペインに0ー7で敗れ、青ざめたままの弱いコスタリカは、90分にたった一度だけ相手のペナルティエリアに危険な状況で現れ、フレールのゴールで勝利した」と続け、フレールの「昨日までの我々は死んでいたが、生き返った」とのコメントを紹介した。決勝トーナメント進出の可能性が出てきたが、その可能性は高くないことをつけ加えた。
 また「一方の日本は歴史的な機会を逃した」として、森保監督の「本当に勝ち点3を取りたかった。ドイツに2-1で勝利したにもかかわらず、選手たちは慎重すぎた」という声と、キャプテンの吉田の「サッカーはとても難しいゲーム。肉体的にも精神的にも準備ができていなければならない。ドイツ戦のような同じ状況を見つけるのは精神的に困難だった」というコメントを紹介。「なぜか彼らは勢いのある状況がプレッシャーになってきたようだ」と解説した。ドイツは、その後の試合でスペインに先行されながらも執念で同点に追いつき1-1の引き分けに持ち込み、決勝トーナメント進出の可能性を復活させた。まさにコスタリカの勝利は大きな贈り物となった。
 イタリアの大手スポーツ紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は「ハラキリ日本。フレールはコスタリカを喜ばせ、ドイツは(コスタリカに)感謝する」との見出しを取り「W杯の状況は、湾岸の流れのように変わる。”戦艦”ドイツに勝利した日本は、決勝トーナメント進出に向けての散歩のようなものだった試合で撃墜された。スペイン戦で記憶に残る大打撃を受けたコスタリカが、イタリア流(の守備で)生まれ変わった。日本のドリームキラーはフレール。日本はドイツが今夜スペインに負けることを願わなければならなくなった」と報じた。

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