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RIZINフェザー級王者の牛久(左)と最強挑戦者クレベル(右)のタイトル戦が10月23日、福岡で決定。勝者が大晦日に朝倉未来と対戦するプランが浮上している(写真・RONSPO)
RIZINフェザー級王者の牛久(左)と最強挑戦者クレベル(右)のタイトル戦が10月23日、福岡で決定。勝者が大晦日に朝倉未来と対戦するプランが浮上している(写真・RONSPO)

10.23RIZINフェザー級王座戦の牛久vsクレベル勝者に大晦日大会での朝倉未来の挑戦プランが急浮上!

 総合格闘技イベント「RIZIN.39」(10月23日・マリンメッセ福岡)の追加カード発表及びRIZINフェザー級タイトルマッチの調印式が5日、都内で行われ、王者の牛久絢太郎(27、K-Clann)と最強挑戦者のクレベル・コイケ(32、ボンサイ柔術)が、それぞれ抱負を口にした。榊原信行CEOは、大晦日に予定されている大会で、このタイトル戦の勝者に9月25日にフロイド・メイウェザー・ジュニア(45、米国)と戦い、話題を集めた朝倉未来(30、トライフォース赤坂)を挑戦させるプランがあることを明かした。

 クレベル「絶対に自分が勝つ」

 RIZINのベルトを争うにふさわしい玄人好みのタイトル戦だ。榊原CEOは、「RIZIN.39」を「骨太のカードが揃った」と表現したが、まさに一番太いのが、このメインカード。2度目の防衛戦となる牛久に昨年6月に朝倉に1本勝ちするなど、RIZIN参戦以来負けなしのボンサイ柔術の”最強挑戦者”クレベルが挑む。この日、調印式及び両選手が揃っての会見が行われたが、クレベルは恐ろしいほどの自信に満ち溢れていた。
「私凄くうれしいね。彼はRIZINでもDEEPでもチャンピオン。リスペクトしているし強いけれど、あまり心配はしていない。絶対に自分が勝ちますよ」
 RIZINバンタム級王者の堀口恭司らが練習の拠点としている全米のトップファイターが集結している米フロリダのアメリカントップチームで約1か月間、練習し、8月からは、タイのプーケットのタイガームエタイジムなどで合宿を組んだ。その海外武者修行が自信の根拠。
「アメリカ、タイでの練習でいっぱい勉強した。変わったところは集中かな」
 今年2月に地元の静岡で開催された「RIZINトリガー」で佐々木憂流迦に2ラウンドに裸絞めで1本勝ちしたが、途中、不用意なパンチをもらう場面があった。集中力の欠如と打撃戦、そしてスタミナ面が、クレベルの数少ない死角ではあるが、そこを海外修行で埋めてきた。
 一方の牛久もクレベルの強さを認めつつ冷静にコメントした。
「ちょうどチャンピオンになって1年。このタイミングでコイケ選手とできることを光栄に楽しみに思っている。当日は絶対におもしろい試合になるので楽しみにしていてください」
 DEEPのフェザー級王者だった牛久はRIZIN初参戦となった昨年10月にRIZINフェザー級王者の斎藤裕に挑戦して、2ラウンドに膝蹴りで右目上をカットさせ、ドクターストップでベルトを奪い、今年4月に斎藤と再戦。左のハイキックでダウンを奪うなどの文句なしの内容で判定勝ちを収めた。 
 牛久は総合ファイターだが、打撃にセンスがあり、立ち技の攻防がクレベル戦勝利のポイントになりそうだが、「(クレベルの)寝技のスキル、その決定力について警戒している」とした上で、こう続けた。
「具体的には言えないが柔術の練習もしているし、(クレベルが得意とする)バックチョークも代表(横田一則氏)と対策をしている」
 元DEEPの2階級制覇王者でもある横田一則氏が代表を務めるK-Clannは、RIZINスーパーアトム級王者で、現在進行中のスーパーアトム級ワールドGPの決勝に進出した伊藤星花を輩出するなど勢いに乗っているジムで、牛久は「伊藤にも追い込みを手伝ってもらっている」という。
 クレベルがユーチューブにアップしている海外修行の動画は見ていないそうだが、「(海外修行した)効果はあると思う。気持ち的に試合に集中しているのは感じる」と警戒心を強めた。牛久は格闘人生最大の強敵を迎えることになる。

 

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