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欧州から帰国した森保監督は11月1日に発表するW杯メンバーについて語った
欧州から帰国した森保監督は11月1日に発表するW杯メンバーについて語った

11.1発表のW杯メンバーを「だいたい固まっている」と明言した森保監督の”胸の内”を読み解く…当落選上の選手は誰だ?

 主戦システムなる4-2-3-1の左サイドハーフで久保建英(21、レアル・ソシエダ)が機能し、三笘薫(25、ブライトン)がスーパーサブでスタンバイ。さらに浅野も左サイドでプレーできる状況を考えれば、相馬勇紀(25、名古屋グランパス)も厳しい立場に置かれる。
 アメリカ戦の前半で鬼気迫るプレスを繰り返した前田大然(24、セルティック)と、エクアドル戦の後半で奮闘した上田綺世(24、セルクル・ブルージュ)が1トップ争いで序列を上げた。
 ここに大迫と浅野が加わればどうなるのか。アメリカ戦の後半でまったくといっていいほど存在感を放てなかった町野修斗(23、湘南ベルマーレ)だけでなく、エクアドル戦の前半だけの出場に終わった古橋亨梧(27、セルティック)の序列がどうしても下がってしまう。
 相手の最終ラインの裏へ抜け出すスピードやゴール前の駆け引きを得意とする古橋だが、セルティックでゴールを量産し続けるプレーが、代表ではなかなか再現されない。チームのなかで生かされ方が共有されない、と表現した方がいいかもしれない。前田も浅野もスピードを武器とするだけに、同じタイプのフォワードは必要ではないと苦渋の判断を下されるかもしれない
 古橋に加えてUEFAチャンピオンズリーグで一気に評価を高めている旗手も選外になれば、ヨーロッパではサプライズとして受け止められる。実際、旗手が出番なしに終わったドイツ遠征へは、スコットランドのメディアを中心に疑問が噴出した。日本のファン・サポーターからも、メンバーが代わり映えしないという異論や批判の対象となるはずだ。
 そうした動きを理解した上で、チームを作ってきた流れを重視すると明言した森保監督は、ドイツ遠征を「自分たちがやるべきことをチームとして共有でき、ワールドカップへ向けた自信につながる活動になった」と総括。その上で苦笑しながらこうつけ加えた。
「ワールドカップへ向けて何が起こるかわからないですけど……できれば何も起こらないでいてほしいですが、状況、状況に合わせてベストな選択をして、本大会に臨んでいきたい」
 1日のヴォルフスブルク戦では遠藤が右足を痛め、後半途中での交代を余儀なくされた。代役のきかない日本の“心臓”をまさかのアクシデントが襲ったが、幸いにも森保監督のもとには「長期の離脱にはならず、比較的早く復帰できる」という情報が入っている。
 史上初めて冬に開催されるカタール大会では、開幕直前まで世界各国でリーグ戦が行われる。国内外から入ってくる情報をしっかりとチェックしながら、まずは今月21日に締め切りを迎える正式メンバー26人を含めた予備登録メンバー55人の人選を、森保監督はスタッフと進めていく。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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