NZメディアがラグビー日本代表オールブラックス戦の大善戦を称賛…「歴史的な勝利を手にするまでそう遠くない位置にある」
同じくニュージーランドメディアのNewshubは「ラグビー・ブレイブ・ブロッサムズ(日本代表)がニュージーランドを試合終了直前まで追いつめる中でオールブラックスが日本に僅差勝利」との見出しを取り、「オールブラックスは、なんとか持ちこたえて粘り強い日本に38-31で勝利したが、年末ツアーに向けて説得力に乏しいスタートを切った」と伝えた。
記事は「ニュージーランドは、ロックのブロディ・レタリックが危険なプレーをしたためにフィールドから退場となり(後半26分)、過去オールブラックス戦の勝利に一度も近づいたことのなかった日本を紙一重で撃退するまで14人での戦いを強いられた」と書き出して、僅差となった試合内容をレポートした。
オンラインメディアのStuffは、「錆び付いて説得力のないオールブラックスが日本のプレッシャーにまごつき、よろめきながら勝利へ行きつく」との見出しで、試合の分析記事を掲載した。
記事は「日本は拍手に応えよう。ニュージーランドは時間を取って考えるべきだ」と表現した上で、「2022年を通してイアン・フォスター・ヘッドコーチが率いるニュージーランドに向けられた疑念は、北半球ツアーの開幕戦の東京でも払拭できなかった。土曜日の国立競技場に集まった6万5000人のファンの前で、ジェイミー・ジョセフが率いる献身的で粘り強い日本を相手に、ガタつき、説得力のない38-31の勝利。来年のフランスW杯で(優勝するために)必要なレベルまで、まだ程遠いという懸念を解消することはできなかった」とオールブラックスの現状を問題視した。
一方で大善戦した日本代表については、「日本は素晴らしかった。彼らは戦い、挑んできた。ハートを込めてタックルし、スピードと強い信念を持って走った。彼らは今のラグビー界のトップの一員であることを明白に実証した」と称賛。
「日本は、フランカーの姫野、ニュージーランド出身のロックのワーナー・ディアンズといったFW陣に加え、シオサイア・フィフィタ、ディラン・ライリー、山中亮平といった活気のあるバックス陣にもワールドクラスの選手を揃える。だが、彼らの一致団結の気迫、戦い、結束力こそが、日本をさらに素晴らしくしている」と分析した。
その日本代表とニュージーランド代表を比較。
「同じことをオールブラックスに対して述べることはできない。今回のパフォーマンスのレベルはひどいものだった。その場しのぎのラインアップや、(前回の試合から約5週間)休み明けのシーズン初戦だということを言い訳にしながら、現実問題として日本の素晴らしいプレーに対して、対応、修正することに、みじめなまでに失敗していた」と厳しく論じていた。
日本は来月欧州遠征に出てイングランド代表、フランス代表と戦うが、来年のW杯フランス大会へ向けて、再び世界をどう驚かせるのか楽しみになってきた。