今日サッカーW杯メンバー発表…焦点は？本当にサプライズ無き26人が選ばれるのか

　11月20日に開幕するカタールワールドカップに臨む日本代表メンバー26人が、今日1日、午後2時に日本サッカー協会（JFA）から発表される。悲願の初出場を果たした1998年のフランス大会から、さまざまなサプライズが起こってきた代表メンバー発表会見だが、森保一監督(54)はコーチとしてチームを支えた前回ロシア大会を含めた約4年半をトータルで判断すると明言。常連組を中心とした順当な顔ぶれとなりそうだ。

　直前故障の久保、守田、田中碧らは？

　サプライズがないのがサプライズ。中東カタールで7大会連続7度目のワールドカップに臨む日本代表メンバーの顔ぶれは、この表現がもっともふさわしくなりそうだ。
　メンバー発表前で最後の活動となった9月のドイツ遠征を終えた直後。森保監督は11月1日に設定された記者会見へ向けて、明確な方針を示していた。
「今回の活動だけでなく、前回のロシア大会から4年間をかけてチームを作ってきたなかでのメンバー選考なので、あらためて一から考えることはない。大枠として決まっているところはある」
　選考対象はドイツ遠征に招集した30人。これに負傷中のFW浅野拓磨（27、ボーフム）とDF板倉滉（25、ボルシアMG）、さらにコンディション不良で3月シリーズから選外が続いていたFW大迫勇也（32、ヴィッセル神戸）を加えた33人となる。
　浅野と板倉はともに9月に、前者は右ひざ内側側副じん帯断裂、後者は左ひざ内側側副じん帯の部分断裂の重症を負った。現在もリハビリ中で、戦列復帰のめども立っていない。それでも指揮官は、2人をぶっつけ本番で招集する可能性に言及していた。
「本番までには復帰できるだろうと聞いている。できればその前にリーグ戦で彼らがプレーするのがベストだけれども、本番でいい状態でプレーできると確認できれば招集も考えていきたい」
　ここにきて攻守の要となるボランチ守田英正（27、スポルティング）、新天地で好調をキープしていたMF久保建英（21、レアル・ソシエダ）、アジア最終予選で台頭したMF田中碧（24、デュッセルドルフ）の故障が相次いだ。程度は不明だが守田は右ふくらはぎ、久保は左肩脱臼、田中は右ひざの負傷とそれぞれ伝えられている。
　それでも継続性と積み重ねが重視され、さらにカタール大会期間中のコンディションから逆算する形で、浅野や板倉と同じく26人のメンバーに名を連ねるだろう。
　大迫は10月以降のJ1リーグ戦で4試合続けて先発。森保監督が視察した29日の川崎フロンターレ戦を含めて、3試合でフル出場するなど復調状態にある。タレントがそろう2列目を生かす意味でも、ポストプレーに長ける大迫は欠かせない。
　こうした状況を踏まえて、ドイツ遠征から再び導入された［4－2－3－1］システムのもとで招集される26人の顔ぶれを予想する。