森保ジャパン最終ラインの“野戦病院化”が止まらない…冨安に続き谷口も鼻骨骨折…大丈夫なのか?
2日(日本時間3日未明)には、4大会連続出場を果たすベテラン長友佑都(36、FC東京)と左サイドバックを争う中山が右足首を負傷。一夜明けてハダースフィールドは中山が右アキレス腱に手術が必要な重症を負い、今シーズン中の復帰が絶望となったと発表した。
中山の長期戦線離脱に対して、日本サッカー協会(JFA)は公式な声明をまだ発表していない。しかし、ハダースフィールド側はクラブの公式ホームページ上で、中山へエールを届けるとともに、マーク・フォザリンガム監督(39)の悲痛なコメントも発表している。
「雄太が代表に選出されたカタールW杯で日本チームと合流できない状況に、私たち全員がショックで打ちのめされている」
さらに3日(日本時間4日未明)には、冨安にトラブルが発生した。
ホームのエミレーツ・スタジアムにチューリヒ(スイス)を迎えた、UEFAヨーロッパリーグのグループステージ最終戦。アーセナルが1点をリードした後半28分から投入された冨安は、10分あまりプレーした後に、自らピッチ上に座り込んでしまった。
駆けつけたメディカルスタッフと話し合った冨安は、プレー続行が不可能となった。厳しい表情を浮かべながらピッチを後にする際には、右太もものあたりを何度か気にしている。筋肉系のトラブルとみられるが、アーセナル側は現時点で怪我の詳細を発表していない。
ミケル・アルテタ監督(40)も「(冨安は)何か異変を感じたようだ。われわれとしてもリスクを冒したくなかった」とだけチューリヒ戦後に話した。6日に行われたチェルシーとのプレミアリーグ第15節で、冨安はベンチ入りメンバーからも外れて欠場している。
ドイツのブンデスリーガ1部でも、DF伊藤洋輝(23、シュツットガルト)が4日(日本時間5日未明)のボルシアMG戦を欠場した。クラブの公式ツイッター(@VfB)は理由を「体調不良」とだけ伝えていて、伊藤の場合も詳細はわかっていない。
9月に左膝内側側副じん帯を部分断裂する重症を負い、復帰へ向けてリハビリを続けている状況で選出されたボルシアMGのDF板倉滉(25)も、当然ながらシュツットガルト戦でベンチにすら入っていない。増える一方の負傷者リストに、谷口までもが加わってしまった。
最終ライン、特にセンターバック陣はキャプテンの吉田麻也(34、シャルケ04)を除いて何らかのトラブルを抱えている。その吉田にしても、今シーズンから所属するシャルケ04が最下位に低迷する状況を受けて、批判の矢面に立たされる試合も少なくない。