千賀滉大争奪戦でカブスが“鈴木誠也ルート”で一歩リード?
メジャーリーグのフリーエージェント(FA)選手との交渉解禁(11日、日本時間12日)を目前に控えて水面下の動きが活発化してきた。海外FA権を行使したソフトバンクの千賀滉大(29)は、米スポーツサイトの「ジ・アスレチック」がトップ5位にランク付けするなど、話題のFA選手となっているが、NBCスポーツのシカゴ局は、カブスが千賀争奪戦で「最有力候補となっている」という注目記事を掲載した。今季からカブスでプレーしている鈴木誠也(28)がキューピット役を務めているという内容だが果たして…。
千賀代理人が明言「カブスは自然になじめるチーム」
FA交渉解禁を前に水面下で千賀争奪戦が勃発しているが、NBCスポーツのシカゴ局は「なぜカブスが千賀の移籍先の最有力候補として一歩リードしているのか」とのタイトルをつけ、カブスが移籍先の最有力候補に浮上しているとの注目記事を掲載した。
記事によると、カブスで今季プレーした鈴木の代理人で、今回千賀の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が、GM会議が開かれるラスベガスのコンラッドホテル&リゾートのロビーで取材に応じて「鈴木と千賀の2人は連絡を取り合っている。誠也はシカゴでの経験についてのとても良い内容を彼に語っていた。誠也はカブスでの経験やシカゴでの生活をとても気に入っており、『カブスを選んで本当に幸せで、もうすでにスプリングトレーニングを楽しみにしている』と語っている」とコメント。
鈴木がカブス入団へ誘いをかけていると報じた。
またウルフ氏がパドレスのダルビッシュ有の代理人でもあることを伝えた上で、「1年前の鈴木と違って、千賀にはポスティング・フィーがかからない。ウルフ氏は、最新の顧客(千賀)にとってカブスは自然になじめるチームと見ている」と付け加えた。
同メディアは「すでにカブスは千賀に興味を示していることを伝えていた。今年、最速101.9マイル(約164キロ)に達した速球と、上質のスライダーを持った6フィート2インチ(約188センチ)の右腕投手は、カブスのようにFA市場で先発投手を探す計画のあるチームに適しているのは確かだろう」と評価。続けてウルフ氏の「カブスは日本選手にとって移籍先として歓迎される長い歴史がある。千賀は、偏見なく大きな市場の中で勝利を目指しているチームでのプレーを望んでいる」という談話を紹介した。
同記事によると、ジェド・ホイヤー球団社長は、シーズン後のメディアセッションで「来年は優勝を狙いたい」と宣言しており、千賀の希望球団にマッチする。
「カブスが千賀の獲得を狙うのであれば、ジョン・レスターや鈴木の獲得の際にカギとなったFA期間のきめ細かさや(鈴木から千賀への)個人的な呼びかけといった部分が、彼らが示す年俸総額よりもさらに大きなアドバンテージとなるかもしれない」と指摘。