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西武の森友哉(左)、横浜DeNAの嶺井博希(右)、オリックスの伏見寅威の3人の捕手がFA宣言。捕手3人のFAは史上初だ
西武の森友哉(左)、横浜DeNAの嶺井博希(右)、オリックスの伏見寅威の3人の捕手がFA宣言。捕手3人のFAは史上初だ

今日FA公示!西武森、横浜DeNA嶺井、オリックス伏見の異例“捕手シャッフル”は起きるのか?

 西武は、23歳の古賀と25歳の柘植を次の正捕手として育てようとしている。だが、古賀は、今季26試合に出場して打率.155、柘植は42試合に出場して打率.173の数字で、まだ力不足。
 ドラフトでは評判の九州国際大付高の野田海斗を3位で指名したが、数年先を見越した補強で即戦力捕手は獲得していない。森の流出が決まった時点で伏見の獲得に動いても不思議ではない。
 横浜DeNAも90試合にマスクをかぶった嶺井がいなくなると、40試合出場の伊藤光と72試合出場の戸柱の2人で回さねばならなくなる。捕手を固定できなかったことがヤクルトを追撃できなかった原因のひとつともされていたが、なお苦しい状況となる。
 ドラフトでは、1位で大型捕手の大阪桐蔭高の松尾を指名したが、まだ線は細く、ロッテの松川のように1年目から1軍で起用するのは難しいだろう。育成1位で指名した独立リーグ愛媛マンダリンパイレーツの上甲も面白い存在ではあるが、嶺井の穴を埋める戦力になれるかは未知数。三浦監督は、ファーム監督時代から育成をてがけた山本へ期待を寄せているが、まだ力不足。伏見の32歳という年齢と、Cランクとはいえ、推定年俸4500万円の年俸がネックではあるが、松井氏が指摘するように横浜DeNAも、嶺井の穴埋めに伏見獲得に乗り出す可能性は考えられるだろう。
 実はFAで捕手が3人同時に移籍した例は過去にない。ただ2人が同時に移籍したケースは3度ある。2008年に野口寿浩が阪神から横浜、相川亮二が横浜からヤクルト。2010年に藤井彰人が楽天から阪神、細川亨が西武からソフトバンク、2017年には大野奨太が日ハムから中日、鶴岡慎也がソフトバンクから日ハムに移籍した。
 この2017年のケースは大野がいなくなった日ハムが鶴岡を古巣に2度目のFAでカムバックさせたという珍しいケースだが、今回も「FA流出の穴をFAで埋める」という異例の球界“捕手シャッフル”が起きる可能性はあるのだろうか。今日10日にFA選手が公示され、明日から交渉が解禁となる。
(文責・RONSPO編集部)

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