海外メディアはアルゼンチンがサウジアラビアに敗れる大番狂わせをどう分析したか…”闘将”ロイ・キーン氏は「後半はひどすぎた。落ち着きに欠いていた」
元イングランド代表のMFジョー・コール氏は「この決勝ゴールは世代を通じて感銘を与え続けるだろう。W杯の始まりだ。信じられない結果だ」という声を寄せた。
また元アルゼンチン代表のDFパブロ・サバレタ氏は、母国にエールを送った。
「多くの人々が36試合無敗のアルゼンチンが優勝候補だろうと言っていた。多くの期待にあふれていたが、こういう状況を私は嫌う。これはW杯なのだ。どのチームもみくびることはできない。サッカーにおける最高の大会なんだ。我々(アルゼンチン)はまだ勝てるのか? もちろん1990年にカメルーンに最初の試合で負けたときも、そこから決勝に辿り着いた。だからまだ先は長い」
南米を拠点とするサッカー専門記者のティム・ヴィッカリー氏は、「アルゼンチンは今日再編されなければならないが、まだ(優勝候補から)除外することはしない。次に何をしなければならないか?力を振り絞って戦わなければならないだろう」という今後の見通しを語っている。
スカイスポーツも大番狂わせの試合を伝える記事の中で元代表クラスの評論家の声を紹介した。元スコットランド代表のグレアム・スーネス氏は、「アルゼンチンは取り組もうとしなかった。歴史的に見れば、彼らが相手に恐れを抱くようなことはないが、彼らは今日脅えているようだった。戦いに参加しフィジカルなぶつかり合いに加わらなければならなかったが、とても熱心でアグレッシブで組織だったサウジアラビアに投げ倒された。彼らの負け方にとても失望した。かつて私が見てきたアルゼンチンの死角のひとつだった。彼らは今日その暗い部分を見せた」と分析。
また元アイルランド代表の“闘将”ロイ・キーン氏は、こう解説した。
「驚くべきことだ。サウジアラビアは綱渡りだった。ゴールを取り返して勝利に向かっていった。プレーの質が高く、それに頼れば相手を倒せると思っていることが誤りだということをサッカー界のあらゆる人に示す試合になった。アルゼンチンの後半は本当にひどかった。サウジアラビアを褒め称えよう」
そして、こうアルゼンチンに厳しい論調を続けた。
「アルゼンチンは落ち着きに欠いていた。彼らは『相手が喧嘩を望むのであれば、戦いの準備ができているということ』を学ばなければならない。彼らは、その気さえなかった。彼らはただ自分たちの質に頼っていたが、それさえもなかった。彼らの願望、戦いは、そこになかった。大きな後退だ」
アルゼンチンは26日にメキシコ、30日にポーランドと対戦する。両チームは、この日対戦したがスコアレスドローだった