“伝説”マラドーナにW杯得点で並んだメッシが崖っぷちアルゼンチンを救う…「我々は勝たねばならなかった」…メキシコに勝利も16強進出はポーランド戦次第
22日の開幕戦では、FIFAランキング51位のサウジアラビアに1-2で逆転負けを喫して“世紀の番狂わせ“と世界中に報じられた。36年ぶりの優勝を狙っていたアルゼンチンの無敗記録は36でストップした。
キャプテンマークを巻いたメッシが、その試合後に声をかけてロッカー内で緊急ミーティングが開かれたという。
「今こそ団結するときだ。間違ったことを正し、自分たちが何ものであるかの基本に戻らなければならない」
メッシは、そう訴えた。
「みんなが、我々がどう戦うかに期待してくれていたと思う。(負けた)問題は我々にあった。最後までミスは許されなかったが、今日は必要なことをやってのけた。何ら疑問を持つことなく試合に挑んだんだ」
メッシは、メキシコディフェンスの厳しいチェックを受けて足首を痛めたそうだが「我慢して最後までプレーした」という。
アルゼンチンの試合前にポーランドがサウジアラビアに2-0で勝利していたので、勝ち点4のポーランドがグループCのトップ、続いて勝ち点3で並び得失点差でサウジアラビアを上回ったアルゼンチンが2位に浮上した。
だが、30日に対戦するポーランドは強敵でメッシは、「気持ちを緩めることなどできない。我々にとってすべての試合が決勝戦なのだ」と気を引き締めた。アルゼンチンがポーランドに勝てば、勝ち点6で決勝トーナメント進出が決まるが、もし引き分け、あるいは、負けることになれば、サウジアラビアーメキシコの結果次第でグループリーグ敗退の可能性がある。メッシの言葉通りにポーランド戦は絶対に負けられない試合になる。
アルゼンチンは1990年のイタリアW杯でもエースのマラドーナが故障で精彩を欠き、グループステージの初戦で格下のカメルーンに0-1で敗れる番狂わせがあった。だが、そこからソ連に2-0で勝ち、ルーマニアとは1-1で引き分けたが、勝ち点1を奪い、グループリーグ3位で決勝トーナメントへ駒を進めて結果的に決勝へ進出した。西ドイツに0-1で敗れたが、初戦敗戦から這い上がる意地を見せて大会を盛り上げた。
ポーランドに勝って決勝トーナメント進出を決めて勢いに乗れば、その再現の可能性も十分にあるだろう。メッシ最後のW杯の行方に注目である。