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1点を追う韓国は最後にCK機会を得たが直後に試合終了の笛が鳴りベント監督(右)が猛抗議。テイラー主審(左)はレッドカードを取り出した(写真・ロイター/アフロ)
1点を追う韓国は最後にCK機会を得たが直後に試合終了の笛が鳴りベント監督(右)が猛抗議。テイラー主審(左)はレッドカードを取り出した(写真・ロイター/アフロ)

韓国ベント監督の猛抗議による退場処分が世界へ波紋…エースFWとテイラー主審との過去因縁が物議を呼び韓国ファン激怒…「主審が同点機会奪った」

 加えて、この日の前半に伏線があった。
 ガーナは前半24分にフリーキックをゴール前に放り込んだ混戦の中から、こぼれ球に反応したモハメド・サリスが先制ゴールを決めたが、この混戦の中で、アンドレ・アユ―の左手にボールが当たったように見える”ハンド疑惑”があったのだ。VAR判定の結果、ハンドは認められず韓国は同34分にも追加点を許した。後半にマジョルカでプレーしているイ・ガンインを投入してリズムを取り戻し、後半13分、同16分にチョ・ギュソンが2ゴールを決め、一度は、同点に追いつくものの、同23分に再び勝ち越しを許した。それでも最後に猛攻を仕掛けていただけに、韓国メディアも疑問と怒りを持ってこの問題を報じた。
 韓国のスポーツ紙「スポーツソウル」は、「ソン・フンミンにレッドカードを与えた主審がベント監督にも提示した。曖昧な判定に国内ファン激怒」との見出しを取り、詳しく最後の問題の場面を伝えた。
「テイラー主審は、試合終了を告げ、“アディショナルタイムの10分に到達し、そのまま試合を終えた“と(選手、監督らに)語った。一般的には、これらの状況では、最後にCKチャンスは与える。しかし、テイラー主審は冷たく試合終了の笛を吹いた」
 同メディアは、3年前のプレミアリーグでソン・フンミンとの因縁があったことを説明し、そのような関係にありながらテイラー主審を韓国戦の審判に起用したことに疑念を抱き、前半の“ハンド疑惑“を伝えた上で「(テイラー主審は)再び韓国サッカーに悪い印象を与えた」と批判。国内のサポーターが怒りの声をあげていることを伝えた。
 また英メディアに掲載されたファンの声を引用した「テイラー主審の行動は人々が英国の審判を嫌う理由を世界に示した」という別記事では、「テイラー主審は、プレミアリーグでも悪名高い。彼はソン・フンミンにレッドカードを与え、この日もまた韓国との“悪い関係“を作った」と続けた。
もうひとつの韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」も「テイラー主審が、試合を早期に終了するという物議を醸す決定…ベント監督は抗議して”退場”」との見出しを取り、「テイラー主審は後半のアディショナルタイムが10分も経たないうちに試合終了のホイッスルを吹いた」と批判した。
 この試合終了後に起きた退場劇の波紋は韓国内だけに留まらなかった。
 英タブロイド紙の「ザ・サン」は「プレミアリーグのテイラー主審が怒り狂う韓国に『公平性に欠いた判定だ』と非難を受け、W杯で騒動の中心となった」と今回の問題を詳しく伝えた。状況を説明した上で試合後の韓国アシスタントコーチ、コスタ氏の声を紹介。
「審判の2つのチームに対しての基準はまったく異なるものだった。前半のアディショナルタイムでは非常に似た状況でガーナにプレーを許した。公平さと正義の欠如を感じたのでチーム全体が悲しんでいた」

 

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