因縁あるロナウドが韓国の大金星を“背中”でアシストも監督批判を疑われた交代時の激怒が新たな“遺恨”呼ぶ?!
すでにポルトガルは、韓国戦の結果にかかわらず、決勝トーナメント進出を決めていたため、後半20分にロナウドをアンドレ・シウバと交代でベンチに下げたが、その交代時に「そんなに急いでオレを(ピッチから)出したいのか!」と、怒りの表情でベンチの方向に向かって絶叫していたのだ。
キャプテンマークを預けたペペがロナウドを落ち着かせようと話しかけるシーンまであった。
試合後、このロナウドの激怒が、交代を指示したフェルナンド・サントス監督の采配への不満だったのか、それとも他に理由があったのかが問題視された。ポルトガルのスポーツ紙「ア・ボラ」、「レコード」など複数のメディアの報道によると、試合後にミックスゾーンで取材に応じたロナウドは、激怒の理由をこう説明したという。
「何が起きたかというと、私が交代する前に韓国の選手が“早く出て行け”と言ってきたので、“黙れ!”と言ったんだ。彼には、そう言う権限はない。それを言えるのは審判だ。ただ、この問題について論争する必要はない。これは、ゲームの熱気の中で起きたこと。物事は常にピッチの上で起きる」
そう言われれば、ロナウドは口に人指し指をあて「黙れ」のジェスチャーをしていた。韓国メディアによると、同点の展開で時間を潰されることを嫌ったチョ・ギュソンが、ゆっくりと歩いていたロナウドに「すぐに交代してくれ」と言葉をかけたようで、その言動がスーパースターの怒りを買ったようだ。
サントス監督も、記者団の質問に答え、「ロナウドは彼を侮辱して早くピッチから去るように言った韓国の選手に怒っていた。攻撃的に英語で話したと聞いた。彼が(黙れ!)と答えたのは普通の行動だろう。私はなんの疑いも持たない」と、ロナウドの采配批判説を否定して行動を支持した。
もしかすると、韓国とロナウドの間に新たな遺恨が生まれてしまったのかもしれない。だが、試合後のロナウドは、韓国に敗れたことを深く受け止め、決勝トーナメントに向けて気持ちを切り替えた。
「本当は勝ちたかったが、韓国にはメリットがあった。私たちは、この試合を教訓にして学ばねばならない。良いプレーをしないと負ける。最も重要なことは、私たちが団結しなければならないということ。私たちは次の段階にいる。選手だけでなくポルトガル人も自信を持たねばならない」
ポルトガル、韓国の2チームが、決勝トーナメントの初戦で対戦するグループGは、ブラジルがカメルーンに0-1で負け、スイスがセルビアを3-2で下したことで、ブラジル、スイスの2チームが勝ち点6で並んだが、得失点差で、ブラジルが1位、スイスが2位となった。ベスト8進出をかけて韓国は5日にブラジル、ポルトガルは6日にスイスと対戦する。