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フランスが怪物エムバペの2ゴールなどでポーランドを突き放し8強進出(写真・AP/アフロ)
フランスが怪物エムバペの2ゴールなどでポーランドを突き放し8強進出(写真・AP/アフロ)

世界に衝撃!2得点で仏8強決めたエムバペが取材拒否解禁「W杯優勝が目標。それがただ一つの夢だ」…負けたポーランド監督は「彼がメッシ、ロナウドの後継者」

 FIFAワールドカップ・カタール大会のラウンド16が4日行われ、大会連覇を狙うフランス代表が3-1でポーランド代表を下してベスト8進出を果たした。フランスは“怪物“キリアン・エムバペ(23、パリ・サンジェルマン)の2ゴール、1アシストの活躍でポーランドを寄せ付けず、今大会の得点を5に伸ばして得点王争いを独走。またW杯通算9得点となり、24歳以下の選手としての史上最多得点記録を更新した。試合後には、これまで取材拒否を貫いたいたエムバペがついに口を開き海外メディアからはエムバペ称賛の声が相次いだ。

 「個人タイトルを獲得するためにここに来ていない」

 

 エムバペ“ショー“はキラーパスから始まった。前半44分。エリア内へ走り込んできたオリビエ・ジル―(36、ミラン)へパスを通しジル―の同国代表歴代最多得点となる52ゴール目を演出すると、後半に入ると、自らの右足で得点ラッシュ。後半29分にファーサイドでフリーでボールを受けると冷静にボールを動かしゴール左上へシュート突き刺し、アディショナルタイムに入ってすぐにペナルティエリア内で速いパスを受けると、今度はゴールの右上を狙いすまして右足を振り抜いた。試合後には、スーパースター対決と注目され、アディショナルタイムに“蹴り直し”のPKを決めたロベルト・レバンドフスキ(34、バルセロナ)と健闘を称え合った。そして、さらに驚くべきことが起きた。ついに取材拒否を解禁したのだ。
 ここまでエムバペは、所属するパリ・サンジェルマンの去就についての質問が出ることを嫌い、取材拒否を貫き、公式会見にも一切出席していなかった。マン・オブ・ザマッチの表彰後の公式会見は義務となっていて、そのボイコットで罰金を支払わねばならなくなったが、フランスサッカー連盟が肩代わりするという。それほどマスコミに神経質になっていた怪物がベスト8進出と同時に口を開いたのである。
 海外メディアもエムバペの言葉を大々的に取り上げた。
 スカイスポーツは「W杯を掲げることが私にとって重要事項」として試合後のエムバぺのコメントを紹介した。
「私にとって唯一の目標はW杯に勝つこと。これが私がただ一つ夢見ていることだ。W杯に勝つためにやってきたのだ。ゴールデンボール(MVP)、ゴールデンブーツ(得点王)を獲得するために、ここには来ていない。それらを勝ち取ることができれば、もちろんうれしいが、それが理由で私はここにいるわけではない。勝つため、フランス代表の助けとなるためにここにいる」と熱く語ったという。
 米ESPNも「フランスのエムバぺはW杯優勝を彼の『夢』として持つ」と試合後のコメントを引用して見出しに取り、「(前大会の)覇者フランスを準々決勝へと勝ち進ませる2ゴールを決め、ポーランドのチェスワフ・ミフニェヴィチ監督が『リオネル・メッシとクリティアーノ・ロナウドの後継者として適任』として認めたエムバペはW杯で『夢を完結させる目標を持っている』と語った」と伝えた。
 同メディアは、エムバぺが今大会5得点で得点王争いでトップに立ち、W杯の通算得点を9に伸ばして、ロナウドの8を上回り、メッシに並んだことに加えて「24歳以下でのW杯ノックアウトステージでの通算5得点は、彼とペレ(6得点)だけが記録しているものとなる」と紹介。
 試合後にエムバぺが語った「今大会の毎分の瞬間を楽しんでいる。これは私の夢の完結につながる。ここにいることがうれしい。シーズンを通して準備をしてきた」との談話を伝えた。
 またポーランドのミフニェヴィチ監督の試合後コメントも掲載。
「パリ・サンジェルマンのスター選手のプレーは止めることができないものだった。エムバぺはサッカー界の次の大スターになる運命にある。メッシ、ロナウドやレバンドフスキ。誰かが彼らを受け継ぐことになり、私はエムバぺが何年にもわたり最高の選手の1人になると考えている。彼は、我々を痛めつけた。フランスを相手にしたとき、エムバぺに対しては常に2選手にマークさせる必要があったんだ」

 

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