海外メディアは日本とクロアチアの“死闘”をどう報じたのか…「延長戦の経験の差」「PKの練習をしていなかったよう」「侍ではなく催眠術療法士」…モドリッチ「難しい試合だった」の声も
英BBCは「経験あるクロアチアが日本の夢を終わらせる」と伝え、「クロアチアはどのようにやり遂げるかを理解していた。彼らは2018年のロシア大会の決勝で敗れる前に決勝トーナメントを延長戦で勝ち上がってきた。彼らのW杯、欧州選手権のトーナメント戦8試合のうち(決勝の)フランス戦を除いた7試合が延長戦に突入していた。チームはグループリーグでの3試合のうち2試合で無得点だったが、8強へ勝ち進むために彼らの持つ豊富な経験を披露した」とし、PK戦の経験の差を勝因に挙げた。
またプレミアリーグ史上最高のゴールスコアラーでBBCの解説を務めた元イングランド代表キャプテンのアラン・シアラー氏は、「日本側の視点で見れば、挫折感にあふれただろう。まるで彼らはPKの練習を一度もしたことがないようだった。日本のペナルティーキッカーたちはとても不用意だった。3人全員が、彼らが望んだような力強いキックを放たなかったと思う」と、PKを止められた南野、三笘、吉田のシュートを問題視した。
これに対して元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏は「今は、そういう選手がPK戦をしていると思う。ゴールを決めなければ、ただの“バカ”に見えてしまう」と言葉を挟んだ。
また元イングランド代表MFのジャーメイン・ジェナス氏は「日本チームは打ちのめされるだろう。彼らはすべてを出し切って戦ったが、ああいった場面を勝ち切ってきたクロアチアの経験がPK戦にもたらされた」とPK戦の経験の差を指摘した。
スカイスポーツは「クロアチアがリバコビッチの英雄的なセーブでPK戦に勝ち準々決勝に進出」との見出しを取り、「日本はグループステージでドイツとスペインに衝撃の勝利を収めた後、欧州チーム相手に3度目の勝利を目指したが、90分で勝負が決まらずに試合はカタールで初めて延長30分をプレーすることになった」とレポートをスタート。
ジョー・シュリード記者は、「16強の壁を越えられない日本」と記し、「彼らは120分にわたってとても懸命に戦ったが、望みのないPK戦で去ることになった。これは過去4度の日本の16強の試合で4度目の準々決勝進出失敗となる。グループステージでドイツ、スペインを破り、2018年準優勝のクロアチアに勝つところまでいったすべての試合を振り返り、8強進出まで最終的にたどり着けなかった彼らは失望するに違いない」と評した。