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インパクトゾーン比較( 出典:『The Science of Hitting』Ted Williams and John Underwood, 1970 P.47)
インパクトゾーン比較( 出典:『The Science of Hitting』Ted Williams and John Underwood, 1970 P.47)

意外な人気?!なぜオリックス吉田正尚のメジャー評価は高いのか…時代のトレンドにマッチしているインパクトゾーン

吉田の場合、スピードにおいても懸念があり、そこがどう契約総額に影響するかだが、日本人選手に詳しい別の代理人は、「(広島の)秋山翔吾が基準になるのでは」と話した。
「秋山と吉田は同じような時期に、同じリーグでプレーしたので、同じ物差しが使える」

 となると、不利に働きうる。秋山は、日本での主な成績が、平均打率.299、出塁率.375、通算112本塁打、OPS.827だった。一方の吉田は、平均打率.327、出塁率.421、通算133本塁打、OPS.957。
秋山は、2020年にレッズと3年総額2100万ドルの契約を交わしたが結果を残せず、今年の開幕前に40人枠から外された。オフェンスの実績に関しては吉田の方が “上”との評価だが、守備、スピードなどが加味された場合、秋山の契約を上回るのか、下回るのか。
 まだ、外野手のマーケットが定まっていない段階での予測は難しいが、「下回ることはない」との声が多いのは、レンジャーズ、フィリーズ、ブレーブス、パドレス、ジャイアンツも吉田に興味を示しており、そこに市場原理が働く、というロジックか。
 移籍市場はこれからが本番だが、彼らは他の外野手の動向を見極めつつ、吉田がポスティングされるタイミングを注視している。
(文責・丹羽政善/米国在住スポーツライター)

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