デシャン監督続投濃厚でジダン氏のフランス代表監督就任が遠のく?!
W杯前にジダン氏は、インタビューに答えて「少し待って欲しい。また監督をする日は遠くない」と語り、フランス代表監督を含めた監督業復帰に意欲を見せていた。
もしフランスが今大会で惨敗していれば、デシャン監督が長期政権だったことも手伝い、指揮官としての実績もネームバリューもあるジダン氏が監督就任する可能性が高かっただろう。しかし、状況は一変、ジダン氏のフランス代表監督就任の可能性が遠のいた。
ただジダン待望論は消えていない。
この状況を受けて、元ドイツ代表でレアル・マドリードのMFトニ・クロース(32)は「Magenta TV」で「わからないのはデシャンがどうしたいかという考えだ。ジズー(ジダン氏)がフランスの新監督になる可能性は70―30くらいだろうと思っている。彼は本当に練習場に戻りたいと思っている」と発言。ジダン氏のフランス代表監督就任をプッシュした。
フランス国内外のメディアはジダン氏のフランス代表監督就任の話が流れた場合、ジダン氏のクラブチームへの監督復帰の可能性が高いと見ている。
前出の「マルカ」によると、ジダン氏がレアル・マドリードを退いた後に、パリ・サンジェルマンが、水面下で監督打診を行ったが、最終的に合意に至らなかったという。しかし、ジダン氏は、ビッグクラブから引っ張りだこの状況にあり、プレミアアリーグのマンチェスター・ユナイテッドや「サッカー選手としての過去に特別な愛情を持っているクラブである」セリエAのユベントスなどが興味を持っているという。
前出「マルカ」は、「デシャン監督がフランス代表監督を続投すれば、ジダン氏が、クラブチームの監督マーケットに戻ってくることは明らかだ」という見通しを記した。いずれにしろジダン氏の進退を左右するのはデシャン監督の意向次第。来年1月のデシャン監督とフランスサッカー連盟会長との会談で、すべての方向性が明らかになりそうだ。
(文責・RONSPO編集部)